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| 2001年12月31日(月) ■ |
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| はたらく人たち。 |
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前略、読者のみなさま。
約1年間、おつきあいくださり誠にありがとうございました。
今年1年は、ネットなどを通じて、多くの方と出会い、いろんな話を聞き、さまざまなことを学びました。
温かい励ましをくださった方、アドバイスをくださった方、色々なことがありましたが、みなさまのおかげで、どうにか乗り越えることができました。
そして、まだ見ぬ読者のみなさま、毎日アクセス分析を見るたびに、「ああ、これだけの方に御覧いただいているんだな」と思うと幸せこの上ありません。
心から、感謝しています。
2002年が、みなさまにとって良い年となりますように。
来年もよろしくお願いいたします。
2001,12,31 管理人・あるこ
「はたらく人たち」
昨日の夜行バスで、東京ディズニーランドに来ている(本来は「ディズニーリゾートというそうだが、どうもなじめない)。その29日の夜中、友人から電話がかかってきた。「1万円でディズニーランドに行けるんやけど、行くやろ」。私の「ひま人代表」のレッテルはまだ取れていないようだ。
私が注目していたのは、構内で働く人たちだった。外で入場客を誘導する人、アトラクションの案内係、ボートをこいでいる人、ミニバスを運転している人、風船を売っている人、観光客に写真を撮ってあげる人、ファーストフードの店員さん、掃除をする人、そしてパレードで登場するディズニーキャラクター…。
男性も女性もいる。全般的に若い方が多かった。また、各々の制服があるのだが、それがまたどれもこれもかわいい。各セレクションのイメージをしっかり捉え、かつ場内の雰囲気にとけ込んでいる。こんなこまかいところにまで、気遣いが行き届いていることに、一種の感動さえ覚えた。みな、親切でフレンドリー。「いってらしゃい」という言葉の暖かさ、手を振るさりげない仕草。思わず手を振りかえしたくなる衝動にかられた。
ディズニーランドは非日常の世界である。時が経つことや今日が大晦日であること、日本にいること見事に忘れさせてくれる。
しかし、はたと思う。 いくら私たちにとって非日常の世界でも、はたらく人たちにとっては、それが「日常」。
確かに、そういう何かしらの夢や情熱を持って仕事をしている人が多いとは思う。調子の出ないときとかには、きっとイヤになったりするんだろうな。でも、そこで無愛想な顔はできない。「お仕事です」みたいな冷め切った、割り切った表情や仕草、言葉は許されない。夢を売るって大変だ。
プロ野球選手もそういう意味では、夢を売る人たちだ。契約交渉やオールスター休みなどは、働く人としては当然とも言える権利。しかし、職業がらそれはマイナスイメージに変身する。私自身も、労働者の権利をわかっていながらも、オフのたびにもつれる契約交渉には正直気分が消沈する。
また、必要もないのにプライベートまで言及されたり、イメージが知らない間に一人歩きして、根拠のないバッシングを浴びるときもある…。どれもこれも、「はたらく」こととは関係ないはずだ。大金をもらっているからいいっていう次元の問題ではないはず。もし、町で選手を見かけるようなことがあっても、声は掛けないでおこう。
華やかにとり行われているカウントダウンの光景眺めながら、ふとそんなことを考えた。
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