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あるこのつれづれ野球日記
あるこ
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2002年01月02日(水)
なんちゃって教育論??!


 0泊4日という強行ツアーの疲れが一気に吹き出て、朝から寝てばっかりいた。これぞまさに寝正月。

 夜、ダウンタウンの浜ちゃんが司会をしていたプロ野球選手を回答者に迎えたバラエティー番組(タイトル、忘れた)を見ていた。各球団を代表2名が、いわゆる「暴露話」をするというおもしろいといえばおもしろい、問題ありといえば問題ありの番組だった。

 私個人は、それなりに楽しめたが、あれを子供に見せるのはちょっと考えものだと思った。もっと夜深い時間帯にやった方がよかったんじゃないかなあ?

 あと、プロ野球選手があまりに身近になりすぎると、気持ちが冷めてしまうのは私だけだろうか。ちょっと知りたくないことまで知ってしまったように思う。

 番組内で、球団をどれだけ愛しているかを試すクイズが各チームの代表に出された。ヤクルトの「利きヤクルト」、日本ハムの「利きハム」(岩本選手と森本選手のあの衣装を見て、大沢親分をふと思いだした…)など、なかなかウケたクイズもあったが、一番クイズらしかったのは、広島だった。

 「広島県の人口と県花は何?」というのがその内容だったが、残念ながら選手は答えられなかった。

 正解は、「250万人・もみじ」。250万人はともかく「もみじ」は有名だ。広島の名物といえば、もみじまんじゅう。答えられそうに思えたのだが。

 しかし、ふと我が立場に立ったとき、京都府の人口も府の花も知らない。答えを見て、きっと「ああ、なるほどな」と頷くのだろうが、今の地点では全くの白紙。

 実際、自分の地元の人口や県花、名物や名所や歴史をきちんと知っている人が一体どれだけいるのだろう。私は、地方の友人知人から、「京都を案内して」と言われるたびに、おどおどする。ガイドブックに書いているようなことなら、まあわかる。でも、地元ならではとか地元の人しか知らない穴場的なものを求められたら、白旗をあげるしかない。降参だ。


 10数年間、机の上に座っていて、「なんで、勉強せなあかんのやろ」「こんなん役に立つんやろか」「教育って何やねん」とまじめに考えていた。

 私は、世界地理が大の苦手だった。元々、カタカナアレルギーというものあるのだが、あまりに彼方のことでイマイチ現実感が伴わないことばかりだからだ。今でこそ、国際化社会になり、子供でもネット一つで海外を知ることが出来る。でも、当時はそうではなかった。海外は遠かった。

 東南アジアがどっかの産物に、ボーキサイトというものがある。「なんじゃ、そら」と思う。小・中・高とずっと教わってきた。でも、誰もボーキサイトが何物なのか教えてはくれなかたった。成人した今でも、ボーキサイトって何かわからない。私の教養不足かもしれないけれど、町中で100人アンケートをとっても、きっと答えられる人は20人いたらいい方だと思う。

 また、日本史は、どうしていつも近現代史が手薄になるのだろう。一番大事だと思うのに。大学や高校では、そこを狙って、出題するのだが、間違ったことをしていないと思う。今、若い世代の政治無関心が深刻だというが、こういう教育課程には一因がないだろうか。(正直、私も政治にそれほど興味はない)

 「ギブアンドテイク」という言葉がある。情報や知識も同じだ。だから、せめて地元のことは知っておきたい。だから、教育現場では、もっと身近なことを教えて欲しいと思う。


 回答の「県花・バラ」を見て、会場は笑っていたが、一体本当の意味で笑える人は何人いるのかと考えてしまった。少なくとも、私は笑える立場に回れない。
 

追伸:京都府マメ知識
   人口・約256万人 花・シダレザクラ 木・キタヤマスギ