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| 2002年01月08日(火) ■ |
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| 今思えば笑い話 |
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今朝、某サイトの掲示板に書き込んでいて、ふと思い出したことがある。
大学入学当初、私は野球部のマネジャーをしようと考えていた。高校時代は女子校だったため、「大学は野球部のあるところに入りたい」と思っていた。
早速、野球部の部室を訪問し、練習を見学していたら上級生の女子マネジャーの声をかけてもらえた。そこで色々な話を聞いていたら、野球部員に人が寄ってきた。それほど有名でもないが、甲子園に出場していた人で名前は知っていた。
その選手は、私にいきなり「自分、どこ出身?」と聞いてきた。面食らったが、自分の母校の名前を口にした。すると、「かわいい子いるやろ、紹介して、紹介して!」とそれほど整っていない顔を近づけてこられた。
私の母校は名前がいかにも「女の園」!なので、男の人が必死になるのもわからないではなかった。実際、他の人にも言われていたし、高校にはかわいい子や美人も多かった。(それ故に友人知人に「あんたが行くのは間違ってる」とまで言われたっけ?)
私は女系家族で育ち、高校も女子校。男の子と話すことすらほとんどなかったので、高校球児に「完璧な男性像」を求めていたように思う。だから、他の男の子が「紹介して!」と言うのは許せても、高校球児だった人、ましてや甲子園にまで出ている人が「紹介して!」なんて言うことはあってはならない事態だった。
その時、その瞬間、私の高校球児像は音を立てて崩れた。球児も所詮、周りの男の子と一緒やん。そう気付くと、急激にマネジャー志願の気合いが萎えていった。
思えば、笑い話。勝手に理想像を作りあげ、勝手に幻滅して…。 でも、今となってはそんな些細な出来事に感謝したい気持ちでいる。少なくとも、猛暑の中、酷使されている高校球児を見て、「感動をありがとう!」とは思わなくなったから。
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