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| 2002年01月29日(火) ■ |
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| 野球日常語?! |
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ニュースを聞いて憂鬱になった。
2001年の失業率が、史上最悪の約6%に昇るのだという。「なんや、94%の人が、がんばってるんやな」と思ってしまったりするのだが、実は、「流行は、全体の3%の人によって生み出されるものである」という事実を基にすれば、この6%という数字は驚異的である。
さて、6%の1人である私。未だ定職を決めかねている。景気が悪いというが、実は選ばなければ、まだ働く口はある。しかし、どうしても色々こだわってしまう。いや、こだわるのは、自分がやっていけるかどうか自信がないということでもある。
学校を出て、もう6回ほど仕事が変わっている。自分を信じられるわけがない。「今度はがんばる」「ほんまかいな」。自問自答を繰り返す。やりたい仕事などと悠長なことを言っている場合ではないのかもしれない。でも、「じゃあ、やれることをしよう」と動けない自分がもどかしい。
景気の悪化ばかり伝えるニュースは、私の胃袋にセメントを流し込んだような重苦しさだけを残した。
ニュースでは、大手有名企業の決算報告が入ってきた。どこも芳しくない。東芝の決算を報告したえらいさんがこう言った。
「今どきの企業では、4番バッターでバンバンホームランを打つようなところはない。今あるだけのもので、ヒットをつないでバントでランナーを進める。会社はそれでなんとか生き残ろうとしている」
こんなところで、野球用語が使われていることに、新鮮な驚きを感じた。
しかし、ふと「あと20年30年後も野球用語は日常で使われ続けることが出来るのだろうか」と思った。
今年はサッカーワールドカップが開催される。そして、これからもサッカーが盛り上がることが予想される。前述のコメント、あと2,30年後にはどうなっているのだろう。
「今どきの企業では、エースストライカーのロングシュートなんでありえない。今あるものだけで、ドリブルでボールをつなぎ、ペナルティーキックを確実にものにして、生き残ろうとしている。なんとかイエローカードやレッドカードが出さないように、ただ、それだけだよ」
とかいう風に変わっているのだはないだろうか。
いや、そうなるならないはさておき、そんな長いこと不景気が続いてもらっては困るのだが。
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