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2006年01月09日(月) ■ |
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どこで何をしていても、インタビュー要素 |
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友人の母が、アロママッサージの資格を取得。自宅の一室をマッサージルームに模様替え。最終的には、アロママッサージを仕事にしたいという夢を持っているそうだ。今日、私は9人目の練習台になった。アロママッサージには前から興味があったけど、普通のマッサージよりも割高で手が出せずにいた。今回は、無料で面識ある人がしてくれるとあって、このチャンスを逃すテはないと、朝一番の客として友人の自宅へ向かった。
友人は、「つきあわせてごめんな」とちょっと申し訳なさそうだったけど、友人母はこちらの気力を吸い取られるかと思うほどの張り切りぶりだった。いい匂いのする部屋で、まずカルテづくり。アレルギーや病歴、体調などこと細かく訊かれた。そして、症状。どこかだるいか痛いのかというメインの質問に移った。「肩は痛い?」「むくみは?」「仕事は体使うの?」「いつからしんどいの?」。また質問の矢が降った。ふくらはぎがだるくて、肩が痛いといういつもマッサージのときに言う症状は伝えたけど、カルテには、「太股がだるい。むくんでいる」と書かれていた。一抹の不安が…。彼女は「他に何訊いたらいいんだろ。う〜ん、難しい…」と他の人のカルテやテキストを見ながら、苦戦していた。
何訊いたらいいんだろう…か。 この仕事でも、そういうことを考えないといけないんだ。私にとって、何訊いたらいいんだろ。それは、取材をするときに考えることだ。でも、患者が必要としているマッサージをすることと、取材対象者が思ってることを聞き出すこととは似ていないとは言えない。どういうことを訊いたら、相手のことがわかるのだろう。それは、人と接する仕事である限り、どんな仕事でも必要なことなんだ。今更ながら気が付いた。
私のしている仕事でも、それを怠ると、トラブルやクレームの元になる。金券を数えるときは、店の人にある場所を教えてもらって、カウントをするのだが、単に「金券はどこにありますか?」では言葉不足。店の人の金券の認識と自分の金券の認識が違うと、提示漏れが発生し、カウント漏れにつながる。「切手はどこにありますか?」「ゴミ処理券は、どこにですか?」など固有名詞を明確に出して訊く方がいいと教えられた。
さて。アロママッサージ。パンツ一丁になっての全身マッサージ。“マッサージや整体と違って、優しく包み込む感じだから”と事前に言われていたので、「そう!そこそこ!」と思わず口にしてしまう気持ち良さは期待してなかった。でも、何がいいって、手が温かい。いや、熱い。マッサージ用のオイルをつけていると、手が熱くなるという。その熱さが冷えてむくんだふくらはぎには心地いい。50分の施術が終わったら、足の太さが変わっていた。
「太股、すごく疲れてたよ」と彼女は言った。予想はしていたけど…。そこはふくらはぎなんですが…。確かに、痩身女性の太股くらいありますが。じゃ、その上は“超太股”って感じでよろしいでしょうか(って、超高校級みたいに言うなよ…)?
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