2025年05月07日(水) |
ネタバレは重罪である |
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『名探偵コナン』は春の風物詩である。GWの前に公開され、多くのファンがその映画を楽しんでいるのだ。しかし、このような作品につきものであるのがいわゆる「ネタバレ」問題である。ミステリーは中味がわからないからこそミステリーなのであり、わかってしまうと面白さは激減する。それだけにネタバレは絶対にしてはいけない行為なのである。
ところが世の中にはその迷惑行為を行う馬鹿がいる。たとえば大学の教室の机のような「不特定多数が見る」場所にわざとネタバレを書き込むやつがいるのである。「犯人は〇〇」などの書き込みが日本中の多くの大学や高校で行われているのだ。そして「映画を観に行く前に犯人を知る」という悲劇が起きるのである。
この迷惑行為に関して、オレは厳重に法律で取り締まるべきだと思っている。損害を受けるのは映画館やファンであり、ネタバレを書くやつの行為は「威力業務妨害」「偽計業務妨害」にあたるのではないかというのがオレの見解である。
公開の掲示板でネタバレを書き込んだ馬鹿は、ちゃんと逮捕されて罰金刑なり懲役刑を受けるべきであり、映画制作会社や青山剛昌先生に対して賠償金の支払い義務を負うとオレは思うのである。それくらいの罰を与えないとこのような迷惑行為は減らないのである。教室の机にネタバレを書くような外道には罰として、そいつの肉体を掲示板として公開の場に提供させるべきである。顔や背中、お尻に油性マジックで伝言を書いて通行人に使われるという罰を与えるべきだ。
ただ、ネタバレ発言をうっかりしてしまうことはある。たとえばオレは中国の歴史を描いた『キングダム』という作品をこよなく愛するオッサンなんだが、「信は大将軍になれますか?」という質問に「なれるよ」と即答してしまったことがある。中国の歴史を理解していればその後の李信のことや、中華統一のこともわかるわけである。しかし、アニメしか知らない生徒にとってはそれは明らかな「ネタバレ」発言になるのだろう。
しかし、極端な無知というモノもこの世には存在するわけで、たとえば関ヶ原の合戦をテーマにした作品で「東軍が勝ったよ」と事前に語ることはネタバレ以前の常識の話である。歴史を題材にした多くのドラマというものは、すでに結果が確定しているドラマなのである。負けることがわかっているのに、なぜか読者はその悲劇に感情移入して読んでしまうのである。新選組ものの時代小説とかも同様である。
無知は罪だ。そして歴史を勝手に書き換えることはもっと大きな罪である。太平洋戦争はアジア解放のための正義の戦いであったと主張する馬鹿は自民党に多いが、そんな馬鹿は撲滅されて欲しいのである。沖縄のひめゆり部隊の悲劇を知らされて「こんなのは嘘の歴史だ」などとほざく馬鹿は、戦時中に強制タイムスリップさせて戦火を体験させたいのである。なんでそんな馬鹿が国会議員をやってるのだろうか。
娯楽作品はネタバレ無しに楽しみたい。毎年すばらしい映画を提供してくれる制作スタッフの皆様にはもう感謝しかないのである。
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