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恋する研究所*
りう
MAIL

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2005年04月24日(日)
声が聞きたかったの。

帰りの電車の中、我慢出来なくてハルくんにメールした。
帰ってきたんだよって知らせたくて。
それでも、我慢して、友達の中では一番最後にメール。
なるべく早く会いたくて、お土産を買ってきた。
ていの良い口実。

「お土産あるから今度会う時持ってくね」

って書いたら。

「早く持ってきて〜!」

(笑)
そういう気持ちになってくれて良かった。


駅から歩く帰り道。
何度電話したかったか。
傍に誰もいなかったら、してたかな。
早く声が聞きたかった。




ここまでハッキリと欲求を出すのは、
彼が好きだと気付いたからだ。
彼を想っている自分を自覚して、認めたから。




その後、自分の部屋に戻ってからすぐ電話をかけた。
出なかったら、5コールで切ろうと思って、
指を電源ボタンの上におきながら。
1回、
2回、
3回、
出ないのかも。(気早すぎ?)
そう思った4回の途中で「もしもし」っていう声。
急いでケータイを耳にあてた。


ホームステイ中、
「ステイ先のお家でエマっていう男の子と良く一緒に寝たよ」
って話をした。





↑そのコの正体

でもその事実は隠した。
だってそれを聞いて、妬いてほしかったの。
私を気にしてほしかったの。
ものすごく、傲慢で、ワガママだけど。
可愛いワガママにならないかしら?
そしたら、

ハルくん:「いくつ? 小さい子?」

私:「わりと私と近いかな」

ハルくん:「ふぅん」

私:「それでね、何度か襲われたりもしたんだよ」

多分、混乱してるだろうな。
エマに襲われかけたのは事実だ。
私が仰向けで横になってるとお腹や胸辺りにのってきて、
顔をぐっとこちらに近づけてくる。
何度か口を舐められたり、鼻がぶつかったり。
最初は慣れなかったけど(笑)、後半は私の方から顔近づけてキスしようとしたりしてた。
だって、可愛いんだもん♪

ハルくん:「そう。それで?」

それで…って言われても。

私:「良かったよ(笑)」

ハルくん:「(笑)良かったって、何が?」

私:「何か良く分かんないけど」

ハルくん:「じゃ良かったね」

うぅん。掴みどころのない返事。
実は怒ってるのかな?
それとも
何でそんなこと、一々俺に報告すんの?
って思ってるのかな。



ハルくん:「で。お土産って何?」


凄く気になってるみたいだった。
私が「内緒」って言うと、珍しく色々詮索してきたくらい。
結局、彼の言うどれもハズレだったけど。

しつこいくらいに「早く持ってきて」って言う。
何で? って私のほうが訝しがるくらいに。
もしかして、その「早く!」の裏には「欲求不満解消」が隠れてるのかなぁ。


明日から仕事が始まる。
今日か、週末にするか、凄く悩んだ。
今日ならすぐ会えるけど、泊まりは無い。
週末なら会うまでちょっと我慢だけど、泊まりは可能。
悩んだ挙句、今日会うことにした。
だって、帰って、最初に会う時に告白しようって決めた。
だから、泊まれない方がいいのかもしれない。
返事がOKなら、次がある。
NOならもう、先は永遠にないだろうけど。


私の気持ちは、変わらない。変えたくない。
自分で決めたこと。
その分、きちんと責任は取る。
例え、どんなに自分が泣くことになっても。
後悔しても。


(何て。綺麗事ばっかり)



ハルくんと続けるのは、彼が『付き合うことをOKした時』だけ。
例え『このままを維持したい』でも、もちろん『NO』でも、
ハルくんと続けない。会わない。連絡も一切しない。
だって、「いつか」って期待してしまうもの。
会って、じゃれ合って、キスをして、一緒にお風呂に入って、抱っこして、
手を繋いで一緒に出かけて、家でTVやDVDでも見ながらまったりもして、
ご飯食べて、一緒に眠って、ってどんどん望んでしまうから。


自覚して認めたことで、むくむくと出てきた、私の中の醜いほどの独占欲。
私以外のどの女の子にも触れないでほしい。
手を繋ぐことさえも、嫌なの。
全部私だけにして欲しい。



色々他愛ない話は続いて、向こうの電池切れで電話は終わった。


これからお昼を食べて、会う準備。
汚くなったネイルを落として、綺麗に塗る。
ムダ毛の処理をする。
メイクをする。
楽しみだけど、大きな不安も。
あ。ちゃんとエマの誤解?も解くよ。


縋るような、祈るような気持ち。
好きって難しい。


エンピツ