先月受けた大事な大事な試験。 1級・2級ともに合格しました!
お世話になった方に連絡しようかなって思ったけど、 やっぱりアイさんに一番に連絡したくて夜に電話。
「あのね・・・心して聞いてね」
「うん。何?」」
「あのさ」」
「うん」」
「ウーン。えーっと・・・」」
「ん?」」
「何て言ったらいいかな」
「何? どうしたの?」(ちょっと語気荒め)
「この前のテスト、合格しました」
(少し息を呑んで)「よかったあああぁ。合格? 両方とも?」
「へへ。うん。両方とも」
「凄いなあ。まさか両方とはね、おめでたい話じゃん!」
「でも、両方受からないとかあるのかな?」
「・・・」
「あっ。間違えた!」
「何か、今、凄いこと言ったよね」
「間違えたの(笑)。2級受かって1級は落ちるとか、1級受かって2級落ちるとかあるのかな?」
「さあー。俺は1級だけ受かると思ってたからなあ。両方受かってくれて良かった。あの最初のタメは良かったね。何だろうって緊張した。けど、ほっとしたよ」
「何の話だと思ったの?」
「んー? いや・・・」
「子供ができた、とか?」
「・・・当たり(笑)。どうしようって、くるな!くるな!って思ってた」
毅然としないで、許しちゃってる私のせいだろうけど。
その後、アイさんからも話があるって。
「俺、会社辞めるよ」
「・・・。いつ? 来月?」
「いや。そこまで具体的じゃないけど」
「1年後?」
「来年はもういない。今日決めた」
「今日? もっと前からじゃなかったっけ? 先月の終わりくらいにも言ってたじゃん。本気で辞めるって決心したってこと?」
「そうだな。一生、今の会社にいるつもりだったのにな」
「そうだったんだ・・・」
「うちの会社、全然他人と話とかしないんだ。会社にいても、今日は多分10分くらいしか話してないよ」
「他の人は?」
「打ち合わせしたりとか、タバコ吸ってる時に話してる」
「吸わない人は話さないの?」
「話さないねえ。でもさ、そういう人たちはみんな家に奥さんがいたり子供がいたりするから」
「そっかあ。アイさんは一人暮らしだもんね」
「今日、りうちゃんと電話してなかったら、誰とも話してないよ。そんなのは耐えられない」
「うちの会社も話さないよ。私も仕事の指示もらう時とか、お昼の時もそれぞれだから話さないこと多いし」
「お昼の時も?」
「うん。たまに上司と会議室で食べてるけど、何話していいか分からないから黙って食べてるよ」
「そっか。でも、とりあえず転職サイトとかから始めてみる。早めにね。一人暮らしもやめて実家に戻るし」
突然の、辞める宣言。(前々からその伏線はあったにせよ) 今月、来月の話じゃないけど、来年ほど先ではない。 社内の会話がある、ないも大きな要因かもしれないけれど、きっと、それだけじゃないんだろうな。 彼にしか分からない、ずーっと積もり積もってきた何かがあるんだと思う。
でも、何でだろう?
会社を辞める。 実家に戻る。 転職する。 そう言われただけなのに、彼がずぅっと遠くへ行ってしまうような気がして。 無性に寂しさに襲われている。
彼が実家に戻ったって、今よりは遠くなるけど、普通に会える距離だし。 彼の環境が変わったって、私と別れるって言われたわけじゃないのにね。
今日は電話が来るのかなー?
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