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2004年01月01日(木)
再開します「人生は、時々晴れ」

10月にPCが壊れて以来、休んでいた日記を再開します。
この間見た映画、読んだ本、旅の記録は相当あるので
しばらくはそれを載せて生きたいと思います。

「人生は、時々晴れ」マイク・リー監督
事故を起したタクシー仲間の同僚に主人公フィルはこう慰める。
「もしかしたら幸運だったのかもな。
その事故がなかったら次ぎの角を曲がったときに
人を轢いていたかもしれない。」
おお!人生の真実を発見したような気分になる人もいるかもしれないが、
騙されてはいけない。
同僚は自損事故をあて逃げ事故だったとウソをついているのであり、
フィルも「俺が家族を食わしているのだ」といっているが、
娘や妻からも金を借りるアリ様。
彼は運命を悟っているわけではない。
運命に疲れているだけなのだ。

この映画は普通を描いた作品だ。
美男美女はとうとう一人も登場してこない。
最後疲れた心に少しだけ晴れ間がのぞきこむ。
ケン・ローチだけがイギリス労働者の実態ではない。
こういう映画も時には見てもいいかもしれない。

映画が終ったあと、回りの人々を見て、少しだけ優しくなれるから。