初日 最新 目次 MAIL HOME


読書・映画・旅ノート(毎日更新目指す)
くま
MAIL
HOME

My追加

2005年06月24日(金)
「真夜中の弥次さん喜多さん 」は60点

真夜中の弥次さん喜多さん (2005)
監督・脚本 : 宮藤官九郎
出演 : 長瀬智也
中村七之助
荒川良々
「オイラ、リヤル(現実)がとんと分からねえ」と、虚ろにつぶやくヤク中の恋人・喜多八(中村七之助)を、なんとか立ち直らせたい弥次郎兵衛(長瀬智也)は、「リヤルは当地にあり!」と書かれたお伊勢参りのDMに一縷の望みを託す。手に手をとってお伊勢さんを目指し江戸を後にするディープに愛し合う2人。が、禁断症状に苦しむ喜多さんを連れての旅は、当然波乱を呼ぶ。まずは、箱根の関所を通るために、鬼の番人・木村笑之新(竹内力)から笑いをとらなければならないのだが…。

ぶっ飛んだ映像、ひとつひとつの愛憎を巡るエピソード、心に残るほどではないが、退屈せずに見ることができた。荒川良々の怪演が光る。

クドカンはずっと起承転結のはっきりした脚本を映画作品では書いてきたのではあるが、彼が監督をするとこういう作品になるということは、結局彼は起承転結などどうでもよかったのだと思い知る。どうりで突然「印象」的な台詞が多いと思った。しかし彼は中途半端ではある。この作品も中途半端に「結」をつけている。よって、中途半端な作品になった。
(05.05.25記入)
(05.06.23一部改定)