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2005年07月02日(土) ■ |
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「サイドウェイ」は80点 |
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アレクサンダー・ペイン監督 ポール・ジアマッティ(マイルス) トーマス・ヘイデン・チャーチ(ジャック)ヴァージニア・マドセン(マヤ) サンドラ・オー
高校教師マイルスは大学時代の親友で、来週には結婚を控えているジャックと一週間のワイナリー訪問の旅に出る。マイルスは離婚の痛手から立ち直れない、ジャックはマリッジブルーに入っており、この旅をナンパの旅と決めている。果たして彼らに恋は生まれるのか……。
映画好きの人間はたいていは「おたく」がかかっている。そういう人間はたいていは女性を前に延々と薀蓄をたれて、こっぴどく振られたという経験は一度や二度は持っているのではないだろうか。そういう人間にとり、この作品はあまりにも「甘い」物語のように思える。あのマヤさんは「特別」である。あれほど薀蓄を語る男についていける女性は奇跡に近い。ほんとは彼の幸せを願いたい。けれども正直に願えない自分がいるのも事実。ただ、脚本は良くできている。終わったとき、90分かなと思ったら、130分の映画だったのね。話がこなれている証拠でしょう。
……というようなことを見た当日に書いてしばらく経つと、なんだかものすごくいい映画だったような気がしてきた。男の友情の物語として観たとき、近来まれに見る傑作かもしれない。……それからその後、女性から「マヤさんの気持ちは良く分かる」という意見も聞こえてきた。そうか、薀蓄たれただけが私の振られた原因ではないのか。やはり私の「全体」に原因があったのでしょう。(^^;)
ところで私カリフォルニアワインを長い間バカにしていました。新参者の安かろう、悪かろうワインだと思っていました。だからといって今度選ぶワインはカリフォルニアにはしません。ただ、ピノ・ノワールはもしかしたら選ぶかもしれない。 (05.06.01記入) (05.06.04一部訂正) (05.06.23更に訂正)
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