秩序と混沌。
目次。過去。未来。


2003年10月25日(土) 焼。

故郷では通夜前に焼いてしまうそうで。

祖父にはもう曾孫がいて。
まだその子らは幼くて。
待ち時間中はきゃいきゃい騒いでましたが、
帰宅後。

まだ幼稚園児の子が、泣きました。
「死ぬのが怖くなったの」
骨を見て衝撃を受けたようです。

少々話が遅れましたが、祖父はきれいに焼き上がりました。
病的組織の残骸なんか無く。
気にかかるのは、編み目まで残ったわらじの灰。
素材は何だったんだ。

で、通夜。
経を聞きつつ脳内には申し訳なさが充満し。
伯父の挨拶で、ぶわっと涙が滲みました。
なんて私は酷い孫なんだろうと。
祖父に、孫らしいこと、何も出来なかった。

帰宅後。
祖父の遺影は20年近く前にうちに遊びに来たときの写真だと聞かされた。
その姿は幸せそうな笑顔で。
「じぃちゃんのこんな顔見たことねぇ」と
祖父と同居気味だった従姉妹が言っておりました。

こんな酷い孫でも、祖父は大事に思ってくれてたんだろうか。
ごめんなさい。


あるふぁ。 |電子手紙。呟。


回転目。