大変子供向けの作品でした。
評価がパッキリ分かれているそうですね。まあ理由は判りますが。 宮崎作品ということで、求めるものが想像と違ったってところだとは思うんですが、元々宮崎氏は子供が楽しめる話を作りたかったわけでしょ?だったらあれで良いんじゃないかと私は思います。それを言ったら、千と千尋の神隠しが何故あんなに人気があったのか、そっちの方が私にはよくわかりません。あれこそ、何が何だか何をしたかったんだかわからない内容じゃないですか。もののけ姫とかナウシカとかのメッセージ性の強いものを見すぎなんですよきっと。
なので、酷評していたらしいおすぎの意見は私には納得いきませんけれどね。毎度あの方の評価と私の感想は正反対だなあと勝手に思ってます。
で、ポニョですか。
人魚姫がモチーフだとは前もって聞いていたので、そのつもりで観に行きました。丁度水曜日が休みで、レディースディのおかげで1000円で、暇でなければテレビ放送を待っていたと思うくらいですが。
お盆休みということで子供連れの親子で客席は埋まっていました。放映中も、子供たちの声がそこかしこから聞こえてきて、「ポニョー、ポニョー」と楽しそうだったので、宮崎氏の狙いは良かったんじゃないかと思いますが。 子供向けで子供が楽しめれば万々歳でしょ。
でも矢張りスタジオジブリですよねー。アナログ手法であの完成度。CG一切未使用というのですから凄い。 CMで散々観たんですが、あのポニョが波の上を走っている姿。劇場で見ると迫力も増しますよね、迫り来る波と、その上を走るポニョの足の動き!一体どれだけ絵コンテ描いたんですかと訊いてみたくなるくらい。 あれが観たかったから映画館に足を運んだようなものです私。
話的には、展開は速いですね。すっごい速い。結局、宗介くんがポニョと出会って、ポニョの母からポニョを託されるまで一日二日くらいなわけでしょう。あれで運命の女性を決められてしまったかの少年は、その後ポニョ以外に心を奪われる女性に出会ってしまったら一体どうなることか(笑)そんなことまで考えてはいけないことは百も承知ですけど、ちょっと考えたくなってしまう。 人魚姫はもうちょっと成長してますからねー
久しぶりに山口智子の声が聴けたのも嬉しかったなーあの女優さん好きですよ。結婚してから家庭に入ってめっきり出てきませんからね。 声といえば、所ジョージとあのフジモトと思うと、ああ納得というか。本人真面目で一所懸命なのに、風体の怪しさから信用されない辺りが憐れ(笑)パパはママに首っ丈で、娘のポニョも大事だというのに。
ポニョが食べた即席ラーメンの上にのっていたハム、あれ、最初は上にのっているハムを食べていたそうだけど、それを下の方のハムに変更してより熱さを強調したらしいですよね。細かいところまで気を配ってます。
ああワグナーと思ったところは本当にワグナーの曲だったのか、ワグナーを念頭においてそれっぽく作曲した久石の曲なのかどうか。判断できるほどしっかり聴いてなかったんだよなあ。
結論。 でも、ポニョってあんまり可愛くないよね。特に半漁人バージョン。
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