2008年09月07日(日) |
20世紀少年・第一章 |
本格科学冒険映画(笑)
うまく纏めてあったなあと(原作者が脚本に関わってるんだから当たり前)
細菌を撒き散らす巨大ロボットに立ち向かっていくケンヂ――まで。 まあそうなるんだろうなあと思ってた。ので、来年1月公開の第二章はカンナが主役のローマ法王暗殺阻止の話でしょう。私は9巻までしか読んでいないのでその後の展開はまだ知りません。
長編漫画ですからね、色々なところを削って端折って、繋げて、すっきり纏めてありました。大事なところはちゃんと残ってるし、齟齬はなかった。さすが原作者。
観始めて途中まで、監督が堤だということを忘れていました。あの、堤監督独特の演出が全くないんだよねー。確かに笑いが入っちゃ20世紀少年じゃなくなるんだけど。トリックやIWGPやケイゾクなどが好きな人にはよくわかる(笑)チープな舞台や道具はないし、コマを切り詰めて作ったような映像が少ないんですよ。 制作費かかってますしね(生々しい話)
これがドラマやオリジナル脚本だともっと遊ぶんじゃないかと思うんだけど(映画でも遊んでたか)、扱ってるのが独自の世界観を確立してしまっている漫画だからだろうなあ。小説とは違って視覚から入るから弄りにくいんだと勝手に解釈。ただ、オッチョの格闘シーンとか場面の切り替わりとかに堤らしさが滲み出てる。それ以外は結構素直に撮ってると思う。
原作つきの映像化は難しいからね。ファンの声が。私も原作至上主義だし。
誰よりもオッチョの少年時代役の子が原作の絵と似てると思った。 豊悦オッチョも似てるんだけど、どっちかというとあの長身ともっさい長髪に眼が行くからね。特徴を掴んでいれば問題なし。 佐々蔵はフクベエなので、余り目立たずでしゃばらず、あっさりと消えていきました。折角佐々蔵なのに勿体無いと思ったのは私だけじゃない筈。もうちょっと出番と台詞があるかと思っていたんだけど、フクベエのエピソードが切られていたので仕方ないか。
ケンヂの姉の貴理子は黒木瞳ですが、ちょおっと年増だよね…美しいんだけどさ。ケンヂの姉ならそれなりに年食ってるんだけどさ。 ヨシツネな香川は第二章に期待。モンちゃんの病気の話はカット。二章に出番はあるのか否か。
海ほたる刑務所から始まり、角田に血の大みそかの真実を語りながら壁に穴を掘るオッチョのシーンまでが第一章。ちなみに角田役は森山未来(眼鏡つき)なので第二章に出番です。
及川光博は見当たりませんでした。ので、パンフレットを見てみれば、ああいたよロックバンドのボーカル……あれ気付かないってメイクとカツラで。みっちーのファンなら声でわかるのかもしれないけど。
予想以上のちょい役で様々な芸能人有名人が出演していて、追いつけません。もう誰だっけあれ、くらいで。
タカトシとオリラジはどちらもセットで出番。別にヤツラでなくてエキストラとか新人さんとかでよかったんじゃねえのと思うところで出てるけど、台詞もあるし認識する時間もあるから有難い遣われ方だと思う。
遠藤憲一が出てきたときは喜んじゃいました。血痕とか銃とか死にかけとか良く似合う。まるでヤクザな風貌がまさに追われる鉄砲玉(笑) ドンキーは最初から死んでるし、少年時代ばかり映されるので生瀬に殆ど出番ないんだよねー堤と生瀬なのに。 でもARATAには気付かなかったなあ。「蛇とピアス」のARATAも言われないとわかんないだけど「ピンポン」の印象強くて。まさか坊主頭で宗教はまってる役なんて思わないし。
あ、今パンフレット読んでみたら、原作に忠実に作るとあった。道理で違和感ないんだ、コマ割やカット、アングルに演者の仕草にまで原作に近づけてって、そりゃあ堤色が少ないわけだ。あの堤作品のもつ妙な”間”みたいなものがない。
時系列のわかりやすい流れになっていましたね。少年時代から血の大みそかまでの一連を繋げてるわけですから。
ちょこちょことマルオが何か食べてるのが微笑ましかったです。
エンドロールが終わった後に第二章のCFありました。ユースケ・サンタマリアらしき人物がいたくらいしか確認できませんでした。 カンナの話です。
結論。 トモダチ役は誰なんでしょうねえ。
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