(仮)日記
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2009年09月13日(日) TAJOMARU



脚本が悪いですね。

監督が中野さんなので、案外期待していたんですよね私。SFサムライフィクションとRED・SHADOW赤影を観たので。そのわりに、なんだろうこれ、というのが正直な感想かな。
中野監督なら、もうちょっとアクションシーンでカメラワークを遊ぶかなと思ったんですけど、そうでもなかった。

前半戦はまだいいんです。阿古姫を連れ出し、山に逃げて、多襄丸と闘って負けて、姫に逃げられて、多襄丸を継いで、盗賊たちと知り合い、その仲間として生きているところまでは。
問題は、自分が出て行った後の畠山家の状況を知って都に戻り、捕まって、そこへ所司代がやって来たところからですよ。

所司代が阿古姫の訴えを聞いて牢屋から連れ出した直光に事情を聴き、桜丸の罪を問おうとし始めるそのへんのくだり。
突然所司代が現れたことも違和感があるのに、御所までやって来る始末。
で、結局御所様の権限で有耶無耶にされて、桜丸が権力をふるってる有様。

いろいろとご都合主義が始まりだしたのが所司代が現れてからです。

あ、諸悪の根源は御所かと。

予想外だったのが、松方弘樹さんの演技。
松方多襄丸、良いですよ! 人情味があって、でも強くて、それでいて間が抜けていそうなところが。
多襄丸と直光との対決シーンはしっかり作ってる割に、多襄丸がやられる場面はあっさりで。
あっさり殺され過ぎのような気がしないでもないですけどね。

この作品にも謎が幾つか。
柴本幸は、何故いつもいつも出る作品ごとに、絶世の美女扱いされるのか。

道兼は、何故あんなに事情通なのか。盗み聞きしていた以上に、細部を知っているんだよね。何故、阿古を見てすぐに大納言家の娘だとわかったのか。畠山家の桜丸について知っているのか。単なる盗賊の筈なのに。
道兼については、詳しい事情を知っているせいで、もしかして昔どこかに仕えていたとか、そういう期待をしたんだけどもね。なんにもなかったですよ。

地獄谷は、死体を投げ捨てる場所だと思ってました。案外、生きている人が住んでる(笑)そして、あの高さから落ちておいて、どうして骨のひとつも折れていないのどんだけ丈夫なんだあんたら。

盗賊たちと知り合った直光と、盗賊たちとの遣り取りシーンは笑いどころ。面白かったですよ、さすがやべ。ただ、クローズゼロも小栗とやべなので、どことなく被る。

盗賊面子の、鷹。彼は蜷川演出、シェイクスピアの恋の骨折り損に出演していた俳優さんかと思います。同じ字面の名前がエンドロールを流れていきました。

阿古姫のが、よっぽど落ち武者っぽかった。

所司代はいい人だった。

池内くんて、いつもあんな感じの役ばかり…(苦笑)

見所は松方弘樹と、盗賊一味とのやりとりくらいかな。
それ以外は結構どうでもいい設定と話の流れ。
テレビ放送待ってもいいんじゃないかと思います。



結論。
いいともで話していた、沼。確認するの忘れてました。どこに出てたんだろう…






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