2001年09月29日(土) |
桐光学園、全国制覇を目指し No.1 |
「県大会優勝ではなく、全国で勝てるチームを目指す」。神奈川・桐光学園を率いる野呂雅之監督は、昨夏の神奈川県大会決勝で横浜高校に負けてから、部員に繰り返し言い聞かせた。「甲子園で勝てるチームでなければ、神奈川を勝ち抜くことは出来ない」という思いが、その言葉には込められている。かつて「神奈川を制するものは、全国を制す」と言われたほどの激戦区。勝ち抜くのは、容易ではない。 全国ではまだまだ知名度の低い桐光学園だが、神奈川県内では高校野球新興勢力として知られている。横浜・桐蔭学園・東海大相模などの伝統校と肩を並べるほどの実力を近年着実につけてきた。00、01年春季県大会優勝。98、00、01年夏の県大会準優勝。00年秋季県大会優勝。01年センバツ出場。ここ数年、残した結果だけを見れば、全国に名を馳せる横浜や東海大相模らと何ら遜色がない。むしろ、県の実績だけに限れば、最も安定した成績を残しているのは桐光学園である。けれども、そこに何かが足りない・・・。 2ヶ月前。桐光学園は、夏の神奈川県大会決勝の舞台に上がっていた。00年に次いで2年連続、通算では3度目の決勝戦。いずれも相対する敵は、高校野球界ではお馴染みのグレーのユニフォーム。胸に「YOKOHAMA」の文字が鮮やかに浮かぶ横浜高校だ。 決勝での初対決は完膚なきまでに打ちのめされた。あの松坂大輔率いる最強チームに14対3と完敗。一昨年は終盤に逆転され、5対3と惜敗。そして、「3度目の正直」を狙った今年の夏。初回に3点を先制されるものの、その裏に3ランホームラン2発で、あっという間の逆転劇。「今年こそは」の期待が膨らんだ。しかし、神奈川代表として夏の甲子園を湧かせたのは、グレーのユニフォームだった・・・。またもや終盤に突き離され、9対7と三たび横浜の前に涙を飲んだ。試合後、野呂監督は淡々と語った。「また、やり直しです。夏を勝てるまで、もう1度やり直しです」
新チームで迎えた最初の公式戦は、よもやの敗戦でスタートした。かつて全国優勝の経験もある法政二高とブロック予選初戦で対戦。中盤にエース清原が集中打を浴び、7対3と完敗した。第3戦では、公立の新城高校に大苦戦。6対5のサヨナラ勝ちで、辛くも県大会出場を決めた。昨年、圧倒的な力で秋を制した旧チームとは、現時点で大きすぎる差があった。旧チームは夏に横浜高校に負けるまで、県内公式戦無敗を続けていた。比べるのは酷だった・・・。
※今日、保土ヶ谷球場に神奈川県秋季大会準々決勝を見てきました。もちろん、お目当ては桐光学園。厳しい試合内容でしたが、無事にベスト4進出。来週、桐蔭学園と関東大会進出を懸け戦うことになりました。今日の日記で、桐光の試合について書こうと思ったのですが、なぜか全然違う方向で書いてます・・・。しかも、長くなりそうなので勝手に「NO.1」にしました(笑)。多分、「NO.3」ぐらいで完結するでしょう!
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