2001年10月25日(木) |
神宮球場を禁煙にして下さい |
「時代の流れキャッチ『観客席禁煙』の横浜スタジアム 増える苦情に対応」 これは昨年3月、朝日新聞神奈川版に掲載された記事のタイトルである。「2000年3月11日のオープン戦から全席禁煙にし、家族連れを中心としたファンへのイメージアップを図り、観客数の増加に繋げたい」という内容である。 数日後、横浜対西武のオープン戦を見に行くと、球場係員が観客ひとりひとりに禁煙を知らせるチラシを配布していた。座席の後ろには、「禁煙にご協力をお願いします」というシールが全席に貼られていた。 一方で、愛煙家への配慮も忘れてはいない。屋内通路に喫煙所を設置し、テレビモニターまでも常備。気配りを見せている。 東京ドームなど屋内型球場は火災予防条例などとの関係で喫煙が禁止されているが、プロ野球本拠地の屋外型球場の中で、観客席を禁煙にしたのはこの横浜スタジアムが初めてのことだった。 横浜に続けとばかりに、同年にグリーンスタジアム神戸が「全席禁煙」を発表。次いで、今年2001年には千葉マリンスタジアムが同様の発表を行った。これで、パ・リーグ6球団の本拠地は全て禁煙となった。
昨日、神宮球場で日本シリーズ第4戦を観戦した。試合は2−1でヤクルトが勝利。応援していたヤクルトが勝ったのだが、その喜びよりも、もっと違ったことが印象に残ってしまった。 神宮はとにかく空気が悪い。外野の最後尾から見ると、はっきりと分かる。タバコの煙があちらこちらからムクムクと上がり、球場全体を包んでいるかのようだ。自分の前後左右に座った人が、ヘビースモーカーだったら、試合どころではなくなる。加えて、風向きが自分の方へと向かっていたら・・・。昨日、私が座った席は、このふたつの重要ポイントを悲しいことにクリアしていた。 ここまでの内容でお分かりだと思うが、私はタバコもタバコの煙も大嫌いだ。服はタバコ臭くなるし、受動喫煙で健康状態は悪くなるはで、当然ながら何のメリットもない。
私は神宮の雰囲気が好きだ。球場も好きだし、ウグイス嬢の独特の美声もまた良い。周りは緑豊かな木々に囲まれ、デーゲーム観戦終了後など時間があるときは、そのまま駅に向かうのが惜しくなるぐらいだ。 毎年春と秋には、全日本大学選手権と明治神宮大会を毎試合のように見に行く。ここでもタバコは天敵であるが、プロ野球と違って、周りにはたくさんの空席がある。風向きを考え、スモーカーのいない場所を選び、落ち着いて野球に没頭することが可能である。でも、昨日のように満員の観客、しかも指定席で見なくてはいけない場合は、そううまくはいかないのだ・・・。
現在、プロ野球本拠地として使われている屋外型球場は6つ。そのうち、喫煙可能な球場は3つである。神宮、甲子園、広島といずれもセ・リーグの本拠地である。 この日記を書くためのデータを集めるために、HPを検索してたら、「甲子園も禁煙に!」というサイトを見つけた。「高校生の全国大会が行なわれる甲子園が喫煙を規制しないのはいかがなものか」との内容だ。私もこの考えには大賛成である。
冒頭で紹介した朝日新聞の記事には、球団取締役のコメントが紹介されていた。 「屋根のない球場には、ビールを飲みながら一服できる良さがあったが、これも時代の流れです」 その通りだと思う。時代の流れの中で、神宮を含めた残り3球場が今後どのような対応を見せるか興味深い。 昨日一緒に見に行った女の子が言っていた。 「タバコの煙がイヤだから、神宮で野球を見るのはもうイヤだ!」 神宮球場の関係者様、ファンの要望を聞いてください。
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