2003年05月09日(金) |
バフェット氏 動く・・ |
【本日の一家言】
政治の世界でも、投資の世界でも、 人は“英雄”を渇望します。
こんにちは、カンです。
投資の世界で“英雄”といえば、 ウォーレン・バフェット氏を思い浮かべます。
(しかし)氏は 英雄 というより、 老練のカリスマ といった方がよいのかもしれません。
ウォーレン・バフェット氏率いる バークシャー・ハサウェイ が先日、株主総会 を開きました。
バークシャー・ハサウェイって? いわゆるひとつの投資会社です。 株主総会はどこで? アメリカの オマハ という田舎町で開かれました。
なんと12,000人を超える株主、バフェット信者、 報道陣などでオマハの町はごったがえしたとか。
毎年恒例の「Q&Aセッション」は6時間にもおよび、 バフェット氏はその中で 今後のマーケットについて展望しました。
1.ROE(株主資本利益率)が低くなっているのは(まさしく) 今後の マーケット状況 を反映している。
2.株価自体が十分安くなっているとは思えない。
3.今後、株式に対する期待リターンは(配当を含めて) 6〜7%くらいであろう。 「この数字は決して悪いものではない。 しかし、過去の 結果リターン を(今後も)当然のように 求めている投資家にとってはシビアなものだろう・・」
副社長のチャーリー・モンガーは、
「かといって1973、74年や、1982年のような 暗黒の時代がやってくるとは全く思っていない」 と語っています。
さて、この株主総会の中でバフェット氏は、 バークシャーが ペトロ・チャイナ(Petro China)の 株式を保有していることを明らかにしました。
バークシャーは浮動株の13%を保有している模様。
しかし、ペトロ・チャイナ株式の90%は 中国政府 が保有しているのですね。
バフェット氏はこの点についても楽観しています。
「中国政府は堅実に ペトロ・チャイナ を コントロールしている・・」
わたしは、氏がより高いリターン(収益源)を求めて、 本格的な 国際分散投資(特に中国)に踏み切ったのではないか、 と推察します。
それでは皆さん、よい週末を!
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