2003年05月23日(金) |
拝啓、投資信託さま その2) |
こんにちは、カンです。
さて、先日の続きですが、 投資信託(ファンド)の大きな特徴として、
1.リスクの 分散 が可能 2.小口 の売買が可能 3.(一介の個人でも)分散投資 が可能
が挙げられます。
< これって、私たち生活者に向いていると思いませんか? >
(ちなみに 投資信託 は)アメリカでは 『ミューチュアル・ファンド』と呼ばれ、 イギリスでは『ユニット・トラスト』と呼ばれます。
(ファンドというしくみ自体は まったく同じです・・)
ファンドは パック商品 ですから、 例えば 株式投資信託 とは、 たくさんの株式を詰め込んだものですよね。
ところで皆さん、株式 という 金融資産 を保有する人が(日本で) どれくらい存在するかご存知でしょうか?
< 100人のうち 10人もいないのが現状です・・>
それでは、市場(いちば)で売買される 株式 のうち、 投資信託 が占める割合はどれくらいなのでしょうか?
< 5%もありません・・>
そうです、投資信託は(日本では) 超マイナーな存在 なのですね。
ですから「ファンドについて何も知らないわ」 というあなたも、 まったく気後れする必要はないんです(笑)
では、 ファンドの認知度 が低いのはなぜでしょうか?
まず「歴史」の問題があります。
(実は、)ファンド が日本で本格的に広まったのは、 1998年以降 なのです。
(まだ 5年 くらいしか経っていない・・)
歴史 がありませんので、馴染みがない、 その商品の本質が理解されていない、 というのは(ある意味)当然なのかもしれません。
アメリカにおいては、マゼランファンド のように 長い運用履歴を持つファンドが多数存在します。
「歴史がない」ということは、 過去の実績を振り返れない ということです。
もちろん 過去の実績 は「未来の成績」を 保証するものではありませんが、
中長期的な実績(レコード)がないことは ファンドにとっては致命的です。
コストの内訳 についても、 あまりにも多くの方がその実体を理解されていません。
1. 9% の信託報酬(コスト)が かかるとはどういうことなのか・・?
● ファンドが毎年コンスタントに 1.9% のリターンを稼がないことには (皆さんの元本は)確実に減っていく ということです。
また、アクティブ型 と インデックス型 の 違いについても正しく理解されていません。
宗教でいえば、仏教 と キリスト教 くらいの 違いがありますから、
まず アクティブ か インデックス かを しっかり理解しなければならないのです。
(こんなこと、金融機関さんでは お話されているのでしょうか・・?)
● インデックス・ファンド(指数型ファンド)
現 実 【市場の動き そのもの】
静 動きません。 でんと構えています。 コスト 安
● アクティブ・ファンド(積極型ファンド)
ロ マ ン 【市場の動きを超える 収益 を目指す】
動 はつらつと、動き回ります。 コスト 高
ずばり、アクティブ か インデックス かは、 資産運用を行う上で ロマン or 冷めた現実 を 選択することです。
私どもは運用のポリシーとして、 インデックス型 を選択します。
その理由は、『いちば』というところは 概ね効率的な場所であると考えるからです。
(ロマン を求めて株式を売り買いするよりも、 いちば自体の成長力に委ねる方が 低コスト & 高収益 になる・・)
アクティブ型 は皆さんの “ポートフォリオ”に組み入れるとしても、 パイス を効かせる程度にしてください。
< アクティブ・ファンドは本来、中小型株 に適しています >
弊所では、日本の投資信託のほとんどは “投資するに価しない商品”だと自覚しています。
バラエティーに富んだ「商品選択肢」もありませんし・・。
イメージに釣られてファンドを購入し、 損害を蒙っても、誰も助けてくれません。
私たちにとって価値のない「情報」は きっぱりとゴミ箱に捨てる 勇気 を持ちましょう(笑)
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