2003年06月10日(火) |
パチンコ台で思ったこと |
わたしは毎朝 商店街 を 通って駅に向かうのですが、 大きなパチンコ店が一軒あるんです。
8時半くらいからそのパチンコ店に 並んでいる人たちを見かけます。
そこでいつも思うのは、
世の中には、しくみを創ろうとする人たち と しくみを享受する人たち がいるんだな、 ということです。
経済の現場 にたとえて言いますと 『モノ・サービスを創る人』と 『モノ・サービスを消費する人たち』ですね。
当然、消費することは楽しいです(笑)
しかし、
● パチンコ店に通っている人は、 自らの手でパチンコ台を企画・製造することは 決して考えないわけです。
「どうすればパチンコを打つ人が楽しく、 かつ熱心に 台 に座り続けてくれるだろうか・・」
新しいパチンコ台を企画する人は、 そのことばかり考えていますよね。
時には頭の中が沸騰して、 「もうこんなこと考えるのはイヤだ」と 思ってしまうかもしれません。
当然のことですが、
● 私たちは 時に『モノ・サービスを創る人』であり、 時に『モノ・サービスを消費する人』になります。 この変わり身の早さ、多様性 こそが、 経済のおもしろさであるとわたしは思います。
(普通は)消費することより、 創ることの方がたいへんですから、 創る人の方に“利益”が下りてくるわけです。
(パチンコ台 に座ることだけに執着すると、 「創る人の立場」をイメージできなくなってしまいますね)
わたしは 阪神タイガース が勝てば嬉しいですが、 阪神が勝つということは、 対戦したチームは必ず負けているわけです。
「ゴールデンウィークに 8,000万人の人出があった」ということは、 どこかで何らかの お金を落としている はずです。 皆がお金を使う(消費者)時に、 お金を儲けている(モノ・サービスを創っている) 人たちがいるのです・・。
経済 とは(すごくシンプルに云うと)
Aさん「モノ・サービスを創る人」と Bさん「モノ・サービスを消費する人」の 無意識の“共同作業”なのですね。
「モノ・サービスを創る」上で、 「モノ・サービスを消費する人」の 立場 を 理解することは大切ですし、
逆に、自分が「モノ・サービスを消費する」時に、 「モノ・サービスを創る人」の 立場 が イメージできた方がおもしろいと思いませんか?
かつての日本は、Aさん → Bさんという 一方通行の 単純な線 でしたが、 今日では 経済 が複雑化しています。
ん? 難しく考えないでくださいよ。
複雑化している、というよりは 「成熟している」ということです。
好奇心に富んだ消費者が、 ユニークな創作人(クリエーター)に なり得るのが 現代 なのです・・。
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