コラム 金財茶房 〜 投資のゴマはこう開け!〜


2003年06月13日(金) 毎日蒸し暑いですね・・


【買ってはいけない 金融商品・・】 

それは 毎月分配型の外国債券ファンド です。

● 上記金融商品は 自分の足(資産)を食べながら、
  卵(分配金)を産んでいるようなものです。 


さて、(突然ですが)お金を育てるとは、
世界経済の発展の“分け前”を頂戴することです。

その際 大切になってくるのが、
“資産配分”をどのように構築するか、
ということです。

(資産運用の 資産 には、
単品 のようなイメージがありますが、

実はそうではなくて、資産を購入するとは
「資産の集合体を買う」ということです) 

つまり、皆さんの 資産の集合体
(ポートフォリオ)をどのように形作るのか・・。


ポートフォリオを構築する前提として、
国・地域、また、各金融資産の 期待リターン、
相関係数 などを計らなければなりません。

ただし、
投資とは、未来の事象を扱いますから
上記の数字 も 予測 にすぎないのですね。

(しかし、その数字 は
はじき出さなければなりません・・)
              
例えば、中国株式 という資産の 期待リターン は、
その人によって異なってきます。

あるいは 外国債券の リスク というものは、
皆さんが思われている以上に高いものです。


でもその前に、皆さんの運用の
政策(ルール作り)を行うことも必要ではないでしょうか。

えー、例えば皆さんが
「服」を買うことと同じなのですが、

皆さんにとって最適なポートフォリオというのは、
皆さんそれぞれで違ってくるわけです(当然、)

じゃあ、最適なポートフォリオを
作るポイントは何かというと、

皆さんがどれくらいの リスク を
引き受けられるのか、それを知ることです。


このリスクも、予想値 に過ぎないのですが、

● リスクの数値(標準偏差)は 過去のデータ を 未来 に
  いちばん当てはめやすいのですね。


たとえば、佐藤さんの リスク許容度
(どれくらいのリスクなら許せるのか)を、
いちばんよく知っているのは誰でしょうか?

「佐藤さん自身 ですね・・」

佐藤さん自身が、自分の情報
(家計の事情、将来の計画、本人の性格など)
をいちばん多く持っているわけですから・・。

●「自分自身を客観的に分析できること・・」

これが、
お金を育てる作業においては重要なのです。


「自分自身を客観的に分析」できれば、
お金に対する 態度 もおのずと見えてきます。

金融商品に対する 態度 もわかってきますね。

佐藤さん自身が理解できない 金融商品 は
(当然)買うべきではないですし、

リスクの大きさをイメージできない
金融商品 を購入するのも(もちろん)論外です。

「自分の資産については、自分自身が決める・・」

これが出来た方が、
資産運用も楽しくなると思いませんか?


お金を育てることは
(とかく難しいことのように言われますが)
実はとても シンプル なことなのです。

「自分自身を客観的に分析」し、
おのれが立つ場所
(フィールド)を発見する。


そこから、自分とお金との 距離 を測り、
お金(金融商品)の 性格 を知る・・。

ここまで出来れば、

「自分の場合は リスク性資産 を
どのくらいの割合で組み入れるべきか」

ということが見えてくるはずです。


つまり、

● 資産配分(ポートフォリオ)するとは、
  佐藤さんオリジナルの設計図を作る、ということなのです。

えっ、わたし
(ファイナンシャルプランナー)の役割ですか?

わたしの仕事は(あくまで)
「佐藤さんのポートフォリオ構築のサポート」
です。

もうひとつは、佐藤さんが
「自分自身を客観的に分析」できるように
なるため、佐藤さんの 鏡(かがみ)となることなのです。


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皆さん、よい週末を!


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