コラム 金財茶房 〜 投資のゴマはこう開け!〜


2003年07月30日(水) わたしは“投資家”という言葉がキライです


○○家 というと、
資本家、作家、評論家 というように

「なにか特定のジャンルの、特定の人を指す呼び名」
のように聞こえますよね。

例えば、一般生活者 と 投資家 は、
イコールでは結べません・・。

でも、投資を行うのに
「特別な資格」は要りませんし、

投資する マインド というのは、
人間であれば誰もが持っている 資質 なのです。

したがって、
投資をする人 = 一般生活者 です。

投資をすることは、
日常生活の中に含まれているのです。
       

そうやって考えてみますと、
投資をする人の 潜在需要 は
莫大(ぼうだい)なのです。

実にいろいろなタイプの
『投資をする人』がいてしかるべきだと思います。

しかし日本では、投資をする人
= 頻繁に【取引】をする人
という『思い込み』があるようです。


取引したがる人々・・ そのタイプ。


1.自信過剰のひと。

(単純に)取引しすぎる。
→ 自分は市場に勝てると思ってしまう。

わかりやすい例でいうと、単に上昇相場に乗れたのを
「自分の洗練された選択の結果だ」と思ってしまう・・(笑)


2.後悔したくないひと。

後悔 を避ける傾向にある。 
例えば、利益が出ている時は

「今、これだけの利益が出ている。このあと株価が下落して
あー、あの時売っていればなあー、という後悔だけはしたくない!」
ということで、早々に 利益 を確定する。 

つまり、売却してしまう・・。
(5年後の勝ち組企業かもしれないのに・・)

そのくせ、損失 は確定したくない。

つまり、こういう人は、
自分にとって都合のいい「基準」を
作っているだけの自己チューなのです。


3.ドラマを求めるひと。

劇的な場面に遭遇したい、
違う人、違う風景と出会いたい・・

それを求めて ひたすら移動する。
つまり、売り買いする>>>>

新しい人に出会うとつい
「魅力的だな、小悪魔的だな」
と思ってしまう。

そしてまた、移動する。 
つまり、売り買いする。

もちろんこういう人には、
ドラマの最終回はありません・・(笑)


(実は)上の3例は、投資をする人のうち、
ごくわずかな【取引をしたがる人々】です。

いいですか、

投資をする人 と 取引をしたがる人 は、
全然イコール ではありません。

投資をする人(わたし)から言わせてもらうと、
“一緒にされるなんて甚だ迷惑”なのです。


◆ 自分の人生設計(ライフプラン)に
  運用 という作業を載せる、

つまり、長期的な 戦略投資 を実践する人が
今後増えてくるでしょう。

これこそが【投資の常識】なのです・・。


もしわたしが、

「取引する回数が多いほど、
失敗する確率も高くなるのでしょうか?」
と訊かれれば、

はっきり イエス と答えます。

投資とは、そんなに甘いものではありません。





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