2003年09月30日(火) |
ご近所とのつき合い方 |
こんにちは、カン・チュンド です。
10月1日(水)〜 4日(土)まで 香港・深セン に出張のため 弊所は臨時のお休みをいただきます。
目的はふたつです。
・香港証券会社に口座を開設する ・香港・深センにて「経済の空気」を吸ってくる
たくさんの好奇心を 満たしてこようと思っています。
日本は工業製品を 輸出 することで 経済大国となりましたが、
「よその国に、自国でお金を使わすこと」に あまりにも無関心でした。
日本国の不動産を使用することも、 設備を購入することも、人を雇い入れることも、 すべて自前(自国の人間のみ)でする必要はないのです。
今、日本は“直接投資”を 受け入れやすくするための 『インフラ作り』を迫られています。
もはや国の周りに楔(くさび)を打ち付けて、 「ここから内は私たち、あなたたちはここから外!」 と構える時代ではないのです。
日本はよく 一民族、一言語の国 と言われますが、
隋・唐 の時代には、 中国の政治・法制度、文化(言葉・食べ物)
人 に至るまで、さまざまな “直接投資”を受け入れていたんですね。
2006年を境に日本の人口は減少を始めます。
すでに50歳以上の方々が 全人口の4割を占めています。
日本は総人口の減少、 そして労働生産人口の減少という 「二重の人口動態変化」に直面しているのです。
一定分野においては 【労働力不足】が顕在化してくるでしょう。
その時 移民の問題 が 間違いなくクローズアップされます。
「そうは言っても、違う肌の色の人と・・」
「違う食文化の人と・・」
「違う価値観の人と・・」
価値観? 人の価値観は (同じ国の者同士でも)違いますよね。
今はあまり実感が 湧かないかもしれませんが、 日本はこの時大きな選択を迫られます。
それは単に移民を受け入れるか、 受け入れないのか、という問題ではありません。
『プライドをかなぐり捨てて受け入れよう』 とネガティブに思うのか、
『これは私たちにもプラスになる』 とポジティブに思い受け入れるのか、
ここが 大きな違い なのです。
わたしは思うのですが、
他民族、他言語 を受け入れ、 他者を己の中に内在化し、
自らを活性化させる“知恵”を 日本人は持っているはずなのです。
それは単によい要素を取り入れることでも、 ミックスさせることでも、 多様化させることでもありません。
それは「他の 色 を受け入れることで、 自身の 色 がより鮮明になる」 ということなのです。
それに、『直接投資』で 人やモノやカネが日本に入ってくるのは
それだけ日本が “魅力的なところ”だからではないでしょうか?
仕事の場で、学校で、商店街で、 ちがう 色 の文化とつき合うことが日常となる時、
そのような環境下で生まれ育つヒトが出てきた時に、 日本はほんとうの意味で「変わる」のではないでしょうか・・。
現在、日本は 典型的な 貿易黒字国 です。
貿易黒字 とは、 輸出−輸入 がプラスということですね。
輸出 は商品を提供してお金を得ることですね。 輸入 は商品を購入してお金を支払うことです。
したがって、輸出から輸入を差し引いたものが 『売り上げ』となります。
(昨今の)日本の輸出のけん引役は 自動車・精密機器 などで、 アジア向けの輸出が伸びているのが特徴です。
あまり知られていないことですが、
日本にとって最大の貿易相手地域は、 もはや 北米 ではなくアジア地域 です。 (ここ、重要・・)
先日わたしはセミナーでお話したのですが、 (時代の方向性として)オモテの顔が
「グローバリゼーション」なら、 ウラの顔は「地域経済体」なのです。
アジアから 人、カネ、モノ が 流れてくるように、
日本はもっとアジアに 人、カネ、モノ を注ぐべき、と考えます。
家を例に挙げると、こういうことです。
玄関先 を風通しよくすれば、 家の中から外へもよい風が通りますよね・・。
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