コラム 金財茶房 〜 投資のゴマはこう開け!〜


2003年11月07日(金) 投資をむずかしくしたのは、誰でしょうか? その4)


こんにちは、カン・チュンド です。

先日は「お庭造り」の話をしましたね。

例えば、企業の価値 【株式】が
売り買いされている 市場(いちば)について、
あなたはどんな印象をお持ちですか?

(危険なところ?)

確かに・・。
そこは 恐怖 と 欲望 の塊です。

しかし、恐ろしく
「合理的な場所」でもあります。

なぜなら、「企業の価値」という
一見つかみどころがないものを、
瞬時に「値付け」してしまうのですから(笑)


1株 1,000円 と表示されれば、
誰もが1株 1,000円 と認識してしまう。

(当たり前?)

市場(いちば)とは、
人々の 恐怖 と 欲望 をすくい取って
「客観的な数字」にしてしまう 生き物 なのです・・。


また、「いちば」は
嘘(うそ)をつくのが嫌いです。

いつも 真実 を求めています。
(正確に言うと、真実の先 を求めています)

例えば、日経平均株価が 昨日から
143円上がって、10,897円 になる とは、
どういうことでしょうか?

(単純に言えば)株価が上がった会社が、
下がった会社を若干上回った、
ただ、それだけです。

しかし、日経平均株価が
10,897円 になるというのは、
市場(いちば)の 総意 なのです。

何百、何十万の運用者 の
恐怖と欲望の「最大公約数」、

それが 10,897 なのです。


その「いちば」と
自分 を(同じ)一人称 に置いて、

あたかも同じ種類の
生き物であるように認識するとは、
あまりにも【傲慢】ではないでしょうか?

一介の 人間 に、
よろず人の総意である「いちば」の動向が
わかるはずがないと思いませんか?


「いちば」の動きは(長い目で見れば)
その国の 経済 を反映します。

なぜなら「いちば」に参加しているのは、
その国の選りすぐりの企業群 なのですから・・。

また「いちば」はその品揃えが変わらない、
固定した市場ではありません。

去る企業もあれば、
新たに入ってくる企業もあります。

実は「いちば」自体が(長い年月をかけて)
新陳代謝 しているのですね。
(ここ、重要!)


その国の経済成長の コア の部分を
(資産運用として)獲得したいなら、

「いちば」自体に 投資 するのが
いちばん合理的だとわたしは考えます。


これが インデックス運用
(パッシブ運用)と呼ばれる 投資スタイル です。


晋陽(しんよう)では、
「おい田中、お前何に投資しているんだ?」
という問いに対して

「うん。アメリカ市場全体・・」
という答えがあって然るべき、と考えます。

投資をシンプルに、かつ ざん新に・・。


実はこのことを今月のセミナー、
【お金のなる木の見つけ方】において
お話したいのです。
 


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