コラム 金財茶房 〜 投資のゴマはこう開け!〜


2003年11月14日(金) お金の不思議・・


こんにちは、カン・チュンド です。

1万円札の 福沢諭吉 は
どれも同じ顔をしていますが、

手にする人によって、
彼の顔の「意味合い」は大きく異なります。

例えば、14年かけて
1,000万円 を貯めたAさんの場合・・。

Aさんにとってこのお金は
(まさしく)血と汗の結晶であり、
14年間の活動の集大成です。

かわいくて仕方がないですね。
どうしましょう?

預金しておきましょうか、
それともタンスの奥にしまっておきましょうか?


Aさんは慎ましやかに生活をし、
1日一回は 福沢諭吉 の顔を思い浮かべています。
(すでに、福沢さんへの「愛」が芽生えています・・)

しかし、愛しさが募るほど、
憎しみも100倍になると云いますね。

なにかの拍子に緊張の糸がプツリと切れて、
いざ福沢氏を手放し始めると
(なくなってしまうのは)案外早いものです。


ここで一家言)

◆ お金を愛しすぎないこと。


一方、祖母から
1,000万円 を相続するBさん・・。

Bさんには、
福沢諭吉の顔が複雑に見えます。

時に微笑んでいるようで、
時にしかめっ面なのです。

Bさんは困惑します。

しかし、福沢氏が彼の元に
やってくるのは確実なのです(ニコッ)

(言葉は悪いですが)
まさしく 棚からぼた餅 ですね。

しかし所詮は ぼた餅 ですから、
Bさんには「福沢氏がかわいくて仕方ない」
という 感情 は湧いてきません・・。


そして 相続 が発生しました。
ぼた餅 はBさんの側で胡坐をかき始めます。

なんとなく気になるBさん・・。
(背中がこそ痒くなります)

しばらくすると ぼた餅 が
Bさん にささやき始めました。

「わたしをこのまま置いておくの・・?」と。
そもそも(発端は)ぼた餅 なのです。

自分が欲していたわけではありません。
「別に要るものに使ったって・・」


そう思った瞬間、
Bさんは ぼた餅 のペースに嵌ってしまいます。

福沢氏を手放すBさんは、半ばあきらめ顔・・。
(もともと愛情なんてなかったわけですから)

福沢氏の顔が
どんどん意味のないモノに変化していきます。

いつの間にか、ぼた餅たる 福沢氏 は
Bさんの元からすっかりいなくなってしまいました。


ここで一家言)

◆ 気持ちのないお金は暴走します。


その他、
宝くじで当たった1,000万円もあれば、

15室のワンルームマンションから
上がってくる家賃としての1,000万円もあります。

東芝の株式1万株と参天製薬の株式
5,000株で勘定する1,000万円もあります。

はたまた会社の支払い口座から横領した
1,000万円もありますね。


福沢諭吉さんは
私たちにさまざまな表情を見せてくれます。

時に、あなたの「悪魔」にも
「神様」にもなります・・。


彼と対峙するには
相当なエネルギーがいるのですね。
(もちろん 哲学 も)


あなたは多数の福沢氏と
向き合う準備ができていますか・・?



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