2003年12月04日(木) |
インデックス運用の進化形 その2) |
こんにちは、カン・チュンド です。
日本では ETFは(まだ)登場したばかりです。
例えば、野村アセット・マネジメントが運用する ETF (トピックス連動型上場投資信託)の【信託報酬】は 年0.22% です。
(たいへん低コスト・・)
売買単位は 100口 で、 一口あたりの値段(基準価格 = 株価)は 1026円 となっています。(12/03現在)
つまり、野村東証指数 というETFを買おうと思えば、 10万円余りのお金が必要になるということ。
(ちなみにトピックス連動型上場投資信託の 純資産残高は 約1兆4000億円 です。11月末 現在)
また、取引の形態は「株式そのもの」ですから、 販売会社 は(もちろん)【全国の証券会社】です。
来年4月から 証券代理店制度 が施行されれば、 銀行での ETF販売 が現実味を帯びてくるでしょう。
< だいじな基本 >
(運用資金 に余裕がある方は) 既存の インデックス・ファンド より ETF の方がお金を育てる『道具』としては ベター です。
(日本で)ETFといえば、日経平均型、トピックス型、 トピックス業種別指数型 などがありますが
< だいじな基本 >
インデックス・ファンドという「原点」に帰れば 【トピックス型のETF】がベストです。
(銘柄を決める際には 「売買高の多寡」に注目しましょう・・)
さて、ここからが本当の ETF戦略 です。 (資産運用に国境はありませんから・・)
もし私たちがアメリカ市場 (アメリカン証券取引所)にアクセスできれば、 多彩な顔ぶれのETFを活用することができます。
QQQ(Nasdaq100)
ナスダックに上場する時価総額上位100社の株価指数 「ナスダック100」に連動することを目指すETFです。
(そう云えば)12月は 「ナスダック100」の組み入れ企業の入替え時期ですね。
SPY(S&P500)
(愛称)スパイダーズ として有名。 S&P500 との連動を目指すETFです。 コスト比率(expense ratio)はなんと 0.18%。
IEV(S&P Europe 350 Index)
S&P Europe 350 に採用されている ヨーロッパ企業350社を組み入れるETFです。
(国別組み入れ割合では、イギリス、フランス、 スイス、ドイツ の順です)
EEM(MSCI Emerging)
MSCIエマージング指数との連動を目指すETFです。 韓国、台湾、中国、メキシコ、ブラジル、 チリ、東欧、東南アジア等を含みます。
ポートフォリオにおける「スパイス」として、 組み入れ検討価値ありです。
RWR(Wilshire REIT)
ウィルシャー REIT 指数との連動を目指すETFです。
たくさんのREIT(不動産投資信託)を 束にしてインデックス・ファンドに仕立てたものです。 (分散投資の一環として重要な「パーツ」となり得る)
その他 多彩なETFを仕立てることができます。
例えば 時価総額 を物差しに。 例)小型株 中型株 大型株
あるいは スタイル を物差しに・・。 例)バリュー型 グロース型
あるいは セクター別 に。 電機 輸送機器 鉄鋼 サービス など。
上場型の投資信託(ETF)は なにも「インデックス型」のみではありません。
アクティブ型のファンドを ETFに仕立てることも可能です。
(例えば、REIT(不動産投資信託) 自体が広義のETFです)
いずれにしても ETF は 皆さんのポートフォリオを形作る ひとつひとつの「パーツ」に過ぎません。
しかし、上手に活用すれば たいへん便利な「道具」となります・・。
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