コラム 金財茶房 〜 投資のゴマはこう開け!〜


2004年01月23日(金) 中間層 の欠落


こんにちは、カン・チュンド です。

わたしは「マイホームの購入」に関するご相談の際、

【くれぐれも石橋を 叩いて叩いて、
(割れそうなら)渡らないでください】

とお話しています。


< だいじな基本 >

私たちが将来、
どれくらいのお金を稼ぐことができるかという
「将来期待所得」は 不確定 です。

(この先20年で、
「これくらいの収入が必ず 継続的に入ってくる!」
と断言できる人は滅多にいないでしょう・・)

しかし、向こう20年間の
「借金の返済額」は 確定 するのです。

(ローンを組んで 不動産 を買えば・・)


皆さん、大きな借金をして
資産 を購入してはいけません。


商品としての単価はぐっと下がりますが、
車(くるま)についてはどうでしょうか。

・車を所有することが、
家庭円満の重要な位置を占めている。

・人生の楽しみとして、
車を所有することが不可欠。

・仕事の関係で、毎日車を運転する。

という方以外は、レンタカー
(車を借りる)というのも選択肢のひとつです。

eレンタカー総合情報


(所有することにこだわる必要はまったくないのです・・)


続いて 投資 についてですが、
さまざまなセミナーで「アンケート」を取らせていただくと、
(たいてい)ふたつのグループに色分けされます。

1.株式(リスク性商品)を購入したことがある。
2.預貯金のみで、リスク性の商品は一切購入したことがない。


1と2の 中間 はなく、
見事なまでに分かれるのです。

実は これは「日本の縮図」であり、

投資 という独自の世界に集う人々(少し特殊?)と
投資とはいっさい無縁の人々 という図式になります。

つまり、「えー! 投資をしているの?」
と言われるグループと

「投資なんて、わたしには とてもとても・・」
と首を横に振るグループに、
きれいに分かれるということです。

(真ん中がないのですね・・)


これは金融機関の「貸出金利」と同じです。

例えば、あらゆる融資事業の
「貸出金利」を見てみますと、

プライムレート金利 2%、3% か、
消費者金融の29% かという
【いびつな構造】になっています。 

つまり、ミドルリスク・ミドルリターンの
「資金循環」が欠落しているのです。


このことは、資金を提供する側
(つまり、投資する側)にも言えます。

それは、預貯金オンリーか、
それとも、バリバリの株式投資か、という
【いびつな構造】です。

ミドルリスク・ミドルリターンの
「投資姿勢」が欠落していますよね・・。

本格的に株式投資!とまでは行かなくても、

日常生活の中で、計画性を持って
「投資」に関わっている方が
極端に少ないのです。


ミドルリスク・ミドルリターンを
具体的にイメージしますと、

長期において置けるお金の、
10%、20%で(例えば)
投資信託というカタチの金融商品を購入してみる。 

それを、毎月1万円ずつ積み立て運用する、
というイメージでしょうか。


ファイナンシャルプランナーとしては、
預貯金オンリーの方には、
『あまり偏食していると、体に悪いですよ』と

そして、バリバリの株式運用者の方には、
『あまりガツガツ食べると、体に悪いですよ』
と申し上げたいのです。

皆さんのお仕事でも、人間関係でも、
要は【バランス感覚】が大切であって、

それは資産運用においても同じです。


投資をする、しない、という
「二者択一の世界」ではなく、

投資をすることは、
人間の広範な活動の一部に含まれている。


ということを
イメージしていただきたいのです。 


その投資という活動に、
どれくらい積極的に関わるかによって、

皆さんが置かれる立場が
違ってくるということなのです。

つまり、
ハイリスク・ハイリターンなのか、
ミドルリスク・ミドルリターンなのか、

それとも、
ローリスク・ローリターンなのか、ということ。


この世で、人間として生きていく限り、
ノーリスク・ノーリターンの状況はありません。



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