コラム 金財茶房 〜 投資のゴマはこう開け!〜


2004年06月15日(火) 日本語に慣れない人たちがたくさんやってくる日


こんにちは、カン・チュンド です。

皆さんはこれからの 日本 を
どのようにイメージしますか?

(果たして)国の周りに楔(くさび)を打ち付けて、
「ここから内は私たち、あなた達はここから外よ!」

と言い放つような 国 でしょうか?

日本はよく 一民族、一言語の国 と言われますが、

実際は 中国・朝鮮などから
政治、法制度、文化(言葉・食べ物)、人、技術 に
至るまで、さまざまな「直接投資」を受け入れてきました。

例) 創業1400年を誇る 株式会社 金剛組 「沿革」


「ここから内は私たち、あなた達はここから外よ!」

というような態度を取っていると、
(日本には)外から 人 が入ってきません。

外の人は「ああ、日本はそういう 国 なんだ」
と解釈してしまいます。

異なる文化 が 交じり合わない というのは
なんとも寂しいことです。

また、同じような背景(バックグラウンド)を
持つ人ばかりになると、

アイデア(付加価値)の源泉 が
画一化する恐れがあります。

(これって、経済活動にとってマイナスです・・)

さて、

「必要だとは頭の中でわかっていても、
なかなか実行に移せない・・」

その典型が(労働力としての)
外国人受け入れ問題 です。

「日本の失業率自体が高いのに、
外国人労働者を受け入れるなんてナンセンスだ」

という声が聞こえますが、

労働力 というマーケットは、
そんなに単純な市場ではありません。

例えば、労働力の需要(求人)と、
求職者の 希望職種 の間には
明らかに「ミスマッチ」が存在します。


(つまり、失業率が高い一方で、
人手不足に喘いでいる業種もある ということ・・)

例) 繊維、金属製造、農業、漁業、
  水産業、養鶏業、清掃業 など。

(今後の 超高齢化社会 をにらみますと、
看護・介護の分野 でも 人手不足 が顕著になるでしょう・・)


労働力の需要(求人) と
希望職種 のミスマッチが発生する理由は、

1.日本の産業構造が「大きな転換期」にあるため
2.日本が豊かになったため

と思われます。


政府は 一応「公式見解」として
「労働者不足の対策としての外国人受け入れは適当ではない」

と表明していますが、
わたしは現実的でないと思います。

皆さんご承知の通り、
2006年を境に 日本の人口 は減少を始めます。

超高齢化社会 が
加速度的に進展しています。

そう遠くない時期に【移民の問題】が
間違いなくクローズアップされるでしょう。


それは単に「外の人」を受け入れるか、
受け入れないか という問題ではありません。

プライドをかなぐり捨てて
(仕方なく)「受け入れよう」と思うのか、

私たちにも 利益 になると考え
積極的に「受け入れる」のか、

大きな違い になると考えます。

(あくまで 経済合理性の面で・・)


わたしは思うのですが、
他民族、他言語 を受け入れ、他者 を己の中に内在化し、
自らを活性化させる「知恵」を 日本人は持っています。

「直接投資」で 人やモノやカネが
日本に入ってくることは、

日本経済にとって有形無形の 付加価値 を
植え付けることになるのです。


他の国々の 移民に対する考え方 です。

APEC 移民政策


珠玉のコラム集 「わたしはアジア人です」




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