コラム 金財茶房 〜 投資のゴマはこう開け!〜


2004年09月22日(水) ポートフォリオを着替える


こんにちは、カン・チュンド です。

< あなたの心境・・ >

今着ている 服 は(もちろん)気に入らないです。
あなたは 服 を「着替えたい」と思っています。

しかし(いざ)違う 服 を着て 玄関のドアを出ようとすると、
あなたは躊躇してしまいます。

「この服、ほんとに わたしに似合っているのかしら・・」


躊躇(ちゅうちょ)ということは 資産運用 でもしばしば起こります。

あなたはコストと時間をかけて、
自身のファイナンシャルプランニングを行いました。

今保有している金融商品の 分析 も行いました。

そして、あなたの目的にふさわしい
「新たなポートフォリオ」のデザインも出来上がりました。

あなたはしっかり理解しています。

現状のポートフォリオ(保有する金融商品の集合体)は
あなたにふさわしくない、似合っていない ということを・・。

あなたはその手に 明確なプラン と 合理的な戦略 を備えた
「新たなポートフォリオ」を携え、嬉々としているのです。

あとは行動(アクション)を起こすだけ・・。


しかし、しかし です。

あなたはこの機に及んで追い詰められた 動物 のようにこり固まって
身動きが取れなくなります。

「あー、
わたしは今持っている 債券 や 株式 を売らないといけないんだ・・」

(後悔? 自責の念?)


あなたは 自分自身 を「次のステップ」に導くことができないのです・・。

「わたしにも その気持ち わかる!」という方、
(そうです、)あなたは「ひとり」ではないのですよ(笑)


さて、

今申し上げた作業は ポートフォリオの再構築 と呼ばれます。

わたし自身、
お客様と接する中で上記のようなケースを散見してきました。

(実は)人の 意思決定 には
数々の「心理的バリア」が待ち受けているのです。

その最もたるものが【恐れ】です。


●「これが 間違った選択 だったらどうしよう・・!?」


なるほど、(特に 投資の作業 は「未来」にかかわることですから)
誰にも「この選択 が絶対正しい!」と言い切ることはできません。

何もしないことの方が、何かを選択し行動することより、
良く思えてしまうのですね。

(人はみな、臆病なのです・・)

心理カウンセラーの方 なら、こうおっしゃるでしょう。

「ひとりの人間がまったく 正反対の気持ち を同時に抱いてしまうのは
 決してめずらしいことではありません・・」


(これも わたしがお客様から聞いた「言葉」ですが)
こうおっしゃる方もおられます。


●「(状況が)どうなるか、もう少し様子を見ます・・」


んー、残念ながら「様子を見る」と「行動しない」は
(わたしの経験上)同義語 です(苦笑)

特に マーケット が不安定な時は、
それ自体が 格好の 言い訳材料 になってしまいます。

「何もしないことが 将来の後悔 を少なくしてくれるんだ」
と思ってしまうのですね。

かと言って、
あなたは「このままで良い」とも思っていないのです。

(これも事実・・)


できれば、魔法の杖を突いて、仙人 に登場してもらい

「今じゃ、今こそ すべての株式 を売って、
 新たに 資産の集合体 を作るのじゃ!」

 と言って欲しいのです。


わたしは(仙人ではありませんから)よくこうお話します。

(将来何が起ころうとも)適切にデザインされた
「ポートフォリオ」を保有することが(いちばんの)リスク回避であり、

資産形成への(いちばんの)近道 なのです、と。


要するに、
現時点で「ベスト」と思われる 選択 をすることが大切なのですね。


続きは 次回に。




             第6回 知的人生設計入門 より。


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