2004年09月24日(金) |
ポートフォリオを着替える その2) |
こんにちは、カン・チュンド です。
先日、
現時点で「ベスト」と思われる 選択 をすることが大切なのです と申し上げました。
選択する とは 今ある状態 から 別の状態 に移動することであり、 それは「変化」( change )そのものです。
わたしは 「行動 を起こさなければ、変化 は訪れませんよ」とお話しますが、
あなたは歯切れの悪い声で
● とりあえず(今持っている 債券 や 株式 が) 回復するまで待ってみようかと・・。
と呟きます。
(んー、気持ちはわかりますが)
私たちは(時に)損失を抱えた金融商品を「売却」することを 憎悪します。 (それは)私たちが もし損失を抱えた商品を売ってしまえば、
「ワタシは間違った投資をしたのだ」ということを 認めることになる と思い込んでいるからです。
しかし、一体誰が 投資 というマラソンの途上で 「ワタシは間違ったのだ、ダメだったのだ」と
言い切れるのでしょうか・・?
(勝敗 はそう簡単には決まりませんよ、)
また、「(損失を抱えている)この株式、もし買った値段にまで戻って くれれば、ワタシのミスも帳消しになるのね・・」
という 声 も聞こえてきそうですが、 これも思い込み(願望)にすぎません。
わたしは今「ポートフォリオ再構築」のお話をしています。
あなたの「目的」は 損を抱えている株式を売却することではなく、
ポートフォリオを作り変えること ですね。
損失 を避けることに気を奪われ、いつになるかわからない 回復 に 心を奪われ、再スタートを切る「きっかけ」を失うようなことがあれば、
それこそ長期投資(マラソン)における 致命的「ミス」となります。
(少し 視点 を変えて)
わたしが マネー雑誌の記者 にインタビューを受けたら、 と仮定してみましょう。
記者A 「例えば IT関連株 への投資で大きな損失を抱えた投資家は、 いったいどうすればよいのでしょうか?」
わたし 「その方が保有する 資産の集合体(ポートフォリオ)が 不適切 なら、いったん 現金化 し、適切なポートフォリオ に組み直す必要が あります」
記者A 「それって、大きな損失を抱えているIT関連株も 売却するってことですか?」
わたし 「はい、結果としてそういうことになります」
記者A 「保有する株 が(元の値段に回復するまで) 待ってはいけないのですか?」
わたし 「現在保有する株式 が、適切に分散されたポートフォリオよりも (今後)よい 収益 を上げるという 保証 はどこにもありません。
シンプルに考えてください。
今までの 道のり よりも、 これから先の 道のり の方がずっと長いのですよ。
手当ては早めに行った方がいいでしょう」
記者「では、保有する株 は売却するとして、
金融商品を新たに購入するタイミングについては どのように考えればいいのですか?」
わたし「いいご質問ですね(笑) 弊所の場合、同時履行のルール というものを設けています」
(同時履行のルール ?)
ポートフォリオ再構築 に際しては 既存の金融商品の「売却」と 新たな金融商品の「購入」は 同時 に行う、
これが 原則 です。
(ただし、ポートフォリオ組成 については十分時間をかけること。
そして 売却・購入 の スケジュールについては、 あくまで 機械的に決定することが肝心です)
なぜ、「売却」と「購入」を同時に行うのか というと、
売り・買い それぞれの「行為」に 偏見(バイアス)を持たないようにするためです。
< 今後のセミナー予定 です >
● 知的人生設計 ワークショップ 【歓迎! 中国株式ワールド へようこそ】
・中国株式の「光と影」をテッテイ解明いたします。 10月24日(日)14:00 〜 16:30 大阪産業創造館 6階 会議室D 参加費 3,000円(税込)
● また 東京・大井町 に伺います!
知的人生設計 ワークショップ 【テッテイ解明! ETF の活用法】
11月3日(祝)14:00 〜 16:30
大井町「きゅりあん」 第1特別講習室 参加費 3,000円(税込)
● 第7回 知的人生設計入門 【お金のなる木の見つけ方】 11月21日(日)・23日(祝)13:30 〜 17:00
大阪産業創造館 6階 会議室D 参加費 10,000円(税込)
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