2004年10月01日(金) |
ゴールド、その妖しき正体とは? |
こんにちは、カン・チュンド です。
さて、【命題】です。
「果たして 金(ゴールド)は ポートフォリオの 一パーツ として 認識すべきなのでしょうか?」
答え 「 否 」
今から約2000年前の 帝政ローマ時代、
1オウンスの金(ゴールド)で 職務用の 外套(コート)を 仕立ててもらうことができました。
(時代は下って)アメリカ南北戦争の頃、 (同じように)仕立ての 外套(コート)を、
1オウンスの金(ゴールド)で購入することができました。
今日(2004年10月)1オウンスあたりの 金の価格 は 約420ドル です。
さて、現在 420ドル で(果たして) 仕立ての良い コート を買うことができるでしょうか?
わたしがここで申し上げたいのは、 超長期にわたり ゴールドの価値そのものは ほとんど変わっていない、
(というか 幾分 価値は低くなっている)ということです。
なのに、どうしてでしょうか?
世の中には 金「ゴールド」の 響き に 絶対的な価値を頂く、 狂信的な人々が多数 存在します。
日経新聞のコラム欄でも(もう)何十年にもわたって、 「資産全体のうち10%くらいは 金 で保有しておきましょう」
という類のセリフが繰り返されていると推察します。
(果たして)こんなにも私たちの気持ちを惹きつける ゴールドの魅力 とは何なのでしょうか?
人間が 金(ゴールド)を発見して 6000年以上経ちます。
金はその性質として(いったん溶かせば) どんな形状にでもなり、破壊 は極めて難しいです。
そして何よりも(見た目に)美しく、 独特の 質感(持った時の重み)があります。
そんな 金 が、紀元前6世紀、丸いコイン として 流通し始めることになりました。
(そうです、)金 が【お金】になったのです。
さて、金 の 実物 としての 特徴 は、その「希少性」です。
現在に至るまで 世界中 で発掘された金の 総量 は (オリンピックプールにして)わずか「2杯分」でしかないそう・・。
金の 生産 は限られ、 その 生産量 も急に増えることはありません。
また 金 は 秘匿性 が高く、 耐久性 にすぐれ、持ち運び が容易です。
(ん? なにやら 怪しい雰囲気・・)
そうです、金 は(昔から)人に知られたくない資産の 「受け皿」として、その威力を発揮してきたのです。
隠しておきたい、できればそっとしまっておきたい・・。
(人の欲 には限りがありませんから)
肉親から、兄弟から、税務署から? 仕事仲間から、 アンダーグランド仲間から「逃れる」ために隠された 金 のうち、
(所有者が死去したあと)発見されていない 金 が相当量あると 信じられています。
(どこかにあるのだ・・?)
また(よく映画などでありましたが) 戦争、内乱、災害などに遭った時でも、
金 なら「持ち運べる資産」として 身にまとうことも可能です。
そして(何より)紙幣 と違い、 インフレによって「紙くず」になることがありません。
このようなことから 金(ゴールド)は 何世紀にもわたり、
富の象徴、安全資産の象徴、そして 永遠の象徴 として 多くの人を魅了し続けてきたのです。
つづく・・)
あー、はんなり浮かんでいる雲ですな。
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