コラム 金財茶房 〜 投資のゴマはこう開け!〜


2004年10月08日(金) そろそろ「いちば」に戻っても 安全 ですか?


こんにちは、カン・チュンド です。

わたしは資産運用を専門にしているFPですが
「マーケット分析」というものをしません。

マーケットが明日、機嫌がいいのか ↑、それとも悪いのか ↓
そんなことはわからないと考えるからです。

それよりも マーケットの性格 を学ぶ方が
資産運用においては大切だと思います。

(あなたにとって大切な人の 性格 を知るのと同じことですね)


さて、皆さん、ほんの少し前のことですよ・・。
(去年の春、ゴールデンウィークに入る少し前・・)

いちば(株式市場)はたいへん落ち込んでいました。
はっきり言って暗かったです。

(ほとんどの人は「いちば」のことなど考えたくもなかったのです・・)

去年の4月25日、
日経平均株価の終値は 7699円 を付けていました。

それからたった1年半しか経っていませんが(その頃に比べれば)
「いちば」のムードはずっと明るくなりました。

「いちば」で売り買いされている株式の 出来高 を見ればわかります。

(実は)暗さ から 明るさ への「転換点」は
(今こうして)振り返ってみてはじめて

「ああ、あの時だったのだな」とわかるものなのですね。


ところで あなたは「そろそろ(いちば)に戻っても安全かな・・?」
と思っているかもしれません。

マネー雑誌などでは
「あなたは(もう)マーケットに戻っても 安全 だと思いますか?」

というアンケートを募っていることでしょう。

あるいは、

「今こそ、マーケットに戻る時か!?」

という 特集記事 を組んでいるかもしれません。

(今、マーケットに戻らなければ いつ戻るのですか!
と煽っているかも・・)


しかし わたしは

「あなたは(もう)マーケットに戻っても 安全 だと思いますか?」
という質問自体、とても 空虚 だと思います。

なぜなら、株式市場(マーケット)は いつも、安全では、ない からです。

「いちば」には(いつも)市場リスク( market risk )
というものが存在します。

この 市場リスク は20年前と比べても(おそらく)
5年後 と比べても、そんなに違いはないでしょう。


また「あなたは(もう)マーケットに戻っても 安全 だと思いますか?」

というフレーズは、

暗に、あなたは一度、株式市場 を離れましたね?
( = 過去に保有する 株式 を売却しましたね?)

という 前提 を想起させます。

確かに 去年の春先、
「いちば」全体がいちばん落ち込んでいた時期に

保有株式 を売って「いちば」から離れた人はたくさんいるでしょう。

その方々は、

<安い時に売って、高い時に買う> という
伝統的発想 に従った人たちなのです(苦笑)


その方々は(かつて売却した)同じ株式 を
より高い値段で買いたいと願う?人たちなのです。


さて、あなたは

「いちば」に入ったり、「いちば」から離れたり を繰り返しながら

ほんとうに資産形成ができると思われますか?



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             さあ、来週から走るぞ!(笑) 


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