コラム 金財茶房 〜 投資のゴマはこう開け!〜


2005年03月04日(金) 到来? インデックス・ファンドの時代 その2)


こんにちは、カン・チュンド です。

「カンさんて、ちょっと変わってますよね・・」
とたまに言われます(笑)

(上記はわたしにとっては褒め言葉ですが・・)

「インデックス運用を前面に出されて、
よく活動されていますよね」とも言われます。

(どういうこと?)


確かに「インデックス運用」と叫び始めた当時は、

欧米のファッションが全盛の中で、
紋付袴 を着て練り歩いている感じがしました。

(あれ? 今も変わりないか・・笑)

(まあ、とにかく)「インデックス運用」は、
今では弊所の特徴を表す大事な「キーワード」です。

(理念 と言ってもいいくらいです・・)


さて、いちばそのものに投資するとは、

1.個別の要素 を排することです。

(例えば)個別企業の「固有リスク」を排することです。

(イメージしていただきたいのですが)

いちば自体に投資するより、
個別の企業に投資する方が「期待リターン」は高くなります。


が、それ以上に「引き受けるリスク」も大きくなるのです。

イメージとしては、

10「更なるリスク」を引き受けるのに、
「期待リターン」は 5 しか増えない、ということ・・。


また、いちばそのものに投資すると、

2.維持コストが低い です。

いちば自体に投資していますから、
投資を維持するためのコストが低く保てます。

「あの株を売って、この株を買って」
ということもしませんから、

売買手数料、キャピタルゲインに対する税金などがかかりません。

(上記コストは積もり積もるとかなりのボリュームになります・・)


そして、いちばそのものに投資することで、

3.容易に 国際分散投資 が可能になります。

通常、
【インデックス・ファンド】は1万円程度から購入が可能です。

「あなたがお金持ちか、そうではないか」に関わらず、

複数の資産に分散しながら、
あなたのポートフォリオ(資産全体)を管理できます。

例えば、Aという資産はその値段が上がって、

ポートフォリオ全体に占める「割合」が
高くなってしまったとしましょう。

→ 「資産の配分」を元に戻すために、

Aという【インデックス・ファンド】を
8万円分だけ「売却しよう」ということが出来ます。


また、Bという資産はその値段が下がって、

ポートフォリオ全体に占める「割合」が
低くなってしまったとしましょう。

→ 「資産の配分」を元に戻すために、

Bという【インデックス・ファンド】を
5万円分だけ「買い増ししよう」ということが出来ます。

(上記2つの動作を、
 ポートフォリオの「リ・バランス」と呼んでいます)


投資というものは「えい、やー!」と一度行ってしまえば、
それで終わりではなくて、

◆ 最初のカタチを維持・管理させることが重要なのですね。


最初のカタチが崩れ、
その崩れをそのままにしておくと、

あなたが「引き受けるリスクの大きさ」が変わってしまいます。

(もちろん、期待リターンも変わってしまいます・・)


資産運用という息の長い作業では、
さまざまな「微調整」が必要なのです。

(注 頻繁に大きな調整を行う という意味ではありません・・)


【インデックス・ファンド】という道具を使われることで、
皆さんの「投資観」は一変してしまうかもしれません。

なにしろ、

「地球が(実は)丸くて、
 太陽の周りを廻っている物体なんだ!」

と気付くことに匹敵するのですから(笑)


わたしはいつも想像します。

・個別株 を頻繁に売り買いするAさん と

・インデックス・ファンド で分散投資を行っているBさん と

10年後の「結果リターン」は どちらが上なのだろうか と・・。


(実は)多くの投資家が頻繁に「売り買い」を行うため、
市場の「平均値」という収益すらクリアできていないのです。


いちば全体の「平均値」とは、

意外と高いハードルなのです・・。




                 これ、わたしです(笑)


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