| 2004年04月24日(土) |
【人畜共生の混沌の国インド�ぁ� |
ニューデリーの南郊外約15kmの広々とした平原にひときわ高くクトゥプ・ミナールの塔が聳え建っている。72.5メートルで石造りの塔としてはインドで一番の高さを誇っている。この塔は奴隷王朝のスルタン、クトゥプウッディーン・アイバクがヒンドゥー教徒に対する勝利を記念して建てたもので世界遺産に指定されている。イスラム教では偶像崇拝を認めないが、この塔の側にあるモスクにはところどころにガネーシャの像が見られる。商売上手のインド人は商売の神様だけは例外扱いにしたのだろうか、興味深い史跡である。 クトゥプ・ミナールの観光を終えて表の通りへ出ると物売り達がわっとしつこく寄ってくる。両手のない青年が肩からぶら下げた箱に絵葉書を並べていたり、針金を加工したオートバイのミニチュアを大きく掲げて買えと迫ってくる老人。Tシャツの束を小脇に抱えている少年もいる。その売り込みの執拗さにはうんざりしてしまい、思わず大声でノー・サンキュウーと怒鳴っていた。
幼い顔をした少女が乳飲み子を左手に抱えて物乞いをしている姿もある。本人の子なのか或いは妹なのか。本人の子とすれば驚く程に年若い母親である。年端もいかない少年が飛んだり跳ねたり地面を這いずり回ったりして演技を見せなにがしかのティップをねだっている。交通事故で失ったのであろうか片足のない少年が手を突き出して物乞いをしている。痛ましい限りの貧困の姿が様々な形で現出されている。まさに足の爪先にまでも悲惨さが伝わってくる現実である。
|