| 2004年04月27日(火) |
【内戦の傷跡残るカンボジア� � |
▼カンボジアの旅 シエリムアップ、アンコールワット、トンレサップ湖 1999年12月6日〜12月10日
バンコックから遺跡探訪の拠点地シェムリアップまで約1時間の飛行であるが、眼下にはメコンデルタの肥沃で広大な田野が広がっている。洪水でも発生しているのではないかと錯覚させる湿地帯も見える。田はほぼ長方形や方形に区画されていて田一枚の面積は小さく、集約農業が営まれているのではないかと思わせる。
シェムリアップ市内のプノン・バケンという高さ60mの小高い丘に登って見下ろすと五つの塔を持ったアンコール・ワットが緑の密林の中にその秀麗な黄褐色の姿を誇るかのように聳え建っている。
1858年にこの地を訪問したイエズス会の神父C・Eブィユヴォーによって世界に紹介されるまでは密林の中にひっそり眠っていた遺跡であったということがよく判る。
ワット とは寺院を意味し1113年に即位したスリーヤバルマン2世が約30年の歳月をかけて建造し、ヒンズー教のビシュヌ神(太陽の光を神格化した正義と慈悲の権化)に捧げた寺院である。当時王は神の化身であるという思想があり、王の偉業を示すためにその生前から予め、葬儀を行い冥福を祈るための寺院として西向きに建てられたものと考えられている。
建物は東西1025m、南北820mの周壁に囲まれた長方形の敷地の中に約200haに拡がって建っている。そして外壁の周囲は幅約190mの堀りが取り巻いている。建物は中央の祀堂を取り囲んで四隅に塔が配されている。これらの塔や中央の祀堂は段のついたピラミッド状になっており、中央の祀堂には段違いに三重の回廊が巡らされていて中央祀堂の高さは65mに及ぶ。
この回廊の砂岩で出来た壁面には神話「乳海攪拌」 やインド古代の二大叙事詩「ラーマーヤナ」と「マハーバーラタ」物語の各場面、そして「天国と地獄」等の浮き彫りが無数に施されており保存状態も比較的よくて、その高度な芸術性には目を見張るばかりである。またアプサラと呼ばれる美女達の像も沢山彫られており流れるような曲線美と美しい肢体、あやしい手の動き、優しく微笑む口元等芸術性の高いものが多い。これらのレリーフは当時の宮廷の舞姫や女官をモデルにしており、当時の生活や風俗を知る手掛かりともなる。
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