| 2004年06月21日(月) |
【多彩な少数民族が生活する雲南省・・�ァ� |
翌日代表的な景勝地の李子箐石林を見学した。 このあたりはもともと海であったが、二億八千万年前に地殻変動が始まり、石灰質の岩盤が変形し始めて岩面が露出した後も、風雨による浸食や地震によって、岩山が削られ、その結果鋭い岩山が数多く出現したのである。
ここは有名な景勝地なので外国人はもとより中国人の観光客も多いところである。公園の広場には折から梅の花が咲き誇っていた。
そして目当ての石林には鋭い剣を何本も縦にに並べたような岩肌が連なっていて、石林とは言い得て妙であると思った。その石林の合間を縫うようにアップダウンしながら小道が設けられているが、なかなか前へ進まない。観光客達がこれはと思われる個所に立ち止まって記念写真を撮影するからである。
1996年の大地震で鋭い剣の刃先のような岩が折れて、崩れ落ちたが下まで落ち切れずに岩と岩の間に挟まって今にも落下しそうに見えるものが幾つかある。これには「間一髪」「間二髪」「間三髪」などと名前が付けられている実に絶妙のネーミングであると感心することしきりである。
昆明市内の自由市場を見学した。自由市場は釜山でみた市場と似通った雰囲気があるが、釜山程規模は大きくなく品揃えも劣っていると思った。食料に供される小犬や鶏、蛇などが籠に入れられて並んでいたりする。この種の市場の猥雑さと喧噪が錯綜しているところは万国共通のものがある。
何人かの男が豚の両足を押さえつけていて一人の男が喉に包丁を突き刺したところや鶏の首を締めている所等をたまたま目撃してしまった。豚や鶏の断末魔の声が耳に残ってこの夜の食事は気が重かった。
今日は雲南省の旅最後の日である。西山森林公園は昆明市の西郊外15kmのところにあり、滇池に沿って華亭山、太華山羅漢山等の山々が南北40kmに渡って連なっている。
元代に創建された三清閣は道教寺院であるが、ここから絶壁の岩肌を縫うようにして急峻で勾配のきつい石段を333段登っていくと慈雲洞、鳳凰岩達天閣を経て半月形の展望台に至る。 ここにある石窟が竜門である。展望台からは滇湖を一望することができてなかなかの絶景である。下を覗くと身震いするような断崖絶壁にある石窟である。この窟は揚親子と70余名の石工が22年の歳月をかけて完成させたといわれている。昆明を訪れる観光客は必ず立ち寄る天下の名勝である。
竜門の絶景を堪能してから帰り道にある 華亭寺を見学した。雲南省で最大規模を誇り九百年以上の歴史のある禅宗の名刹である。寺院内には二百あまりの建物があるが、大雄殿の三尊金身仏像と五百羅漢像を見学した。五百羅漢像はこれまでにも日本の各地の寺院で見学したことがあるが、概ね石像が多く地味な色合いであるが、ここの五百羅漢は塑像で派手な着色が施してあるのが珍しく如何にも中国らしいと思った。また手長の羅漢が何体かあったがその手の長さが異常に長いのも強烈な印象を与えるものであった。 境内に咲いている花弁が. 薄黄緑色をしていたのも珍しかった。 今回の中国雲南省の旅では多くの少数民族がそれぞれの文化と習俗に誇りをもって自然と調和しながら精神的にゆとりをもった生活をしており、四千年の歴史が育んだ中国は多様性を巧みに包摂しながら近代化へ向けて驀進しているという印象を強く持った。
|