前潟都窪の日記

2005年11月15日(火) 仮説 小野小町は男であった6

 この他に、小野小町を題材とする謡曲には「鸚鵡小町」「関寺小町」「卒塔婆小町」等があるが,何れも年老いて落魄した小町が登場してくるのである。これは若い頃美貌と才能に恵まれ、六歌仙にも選ばれ名声をほしいままにした才媛も年老いては醜い姿になり、果てはされこうべになるという人生無常の仏教思想を教えているものであろうか。小町の歌にも、衰えゆく容色を嘆げいた「花の色は移りにけりないたずらに我が身世にふるながめせしまに」というのがあるが、これらの謡曲を創作した作者のモチーフになっているのであろう。 そして「通い小町」は小町を恋して九十九回も通い続けた男を拒む小町が題材になっているのである。この拒む小町のイメ−ジは、糸を通す穴のない針を「小町針」と言ってみたり、川柳にも「とは知らず開かずの門へ九十九夜」と詠まれたりして、身体的に女性として欠陥があったのではないかと疑われている小町のイメージなのである。


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