前潟都窪の日記

2005年11月17日(木) 価値判断の基準についての考察1

      価値判断の基準についての一考察     
                                   
 我々が日常生活を営んでいくうえで、我々の行動を支配し、制御しているものは一体、何であろうか。ある秋の夜半に寝つけないままに考えてみた。そのことを多少整理して記録しておきたい。

 我々の行動を支配しているものは、欲望であり、欲望を制御しているのは理性である。昔から言いふるされた諺に「衣食足って礼節を知る」というのがある。人間の基本的な欲望を食欲と衣装欲にあるとみて、この欲望が充足されればおのずから礼節は行われると考える。逆に礼節をいくら守らせようと教えても、空腹の状態では行われないということである。

 欲望には生物的なもの(食欲、性欲、安全にたいする欲求)から社会的なもの(名誉欲や人に認めてもらいたい欲求)を経て自己実現欲求にいたる重層構造をもっているという説を唱えたのはアメリカの哲学者マクレガーであるが、卓見といえよう。

 欲望が重層構造をもっている点に着眼した所は説得力を持っているが、それでは我々の日常生活において、我々が具体的な行動をとるときに個人にとっては個体の生命維持のために必要な行動であっても社会的には許されない行動もある。社会的に許さ  れる行動であるか否かを制御しているのは理性であるが、その理性が判断の基準にしているものは何であろうか。

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