前潟都窪の日記

2005年11月19日(土) 価値判断の基準についての考察3

 最初に損得について考えてみよう。

 損得の基準を唯一無二の絶対的な基準としている世界は営利企業の経営の場面である。
 通常会社組織で運営されるが、会社設立の目的自体が利益の追求にあることは自明である。ここでは、損得の量が金額で明確に表示される。損をする企業は存続する価値がない。企業は利益を上げ、得をするように行動しなければならない。得をすること即ち儲けることに徹すると時として手段を選ばない反社会的な行為が現れることがある。そこで第二第三の判断基準が援用されることになる。つまり善悪、正邪、美醜等の基準によることになる。損得の基準はよく考えてみると人間のもっとも基本的な欲望を容認することを前提として成り立っている基準であることがわかる。企業活動によって儲ければ人間の持っている過半の欲望はこれを充足することが出来る。つまり、貨幣経済の世の中では、儲けは金銭で分配され分配された金銭で欲望の対象物を購入することが出来るからである。

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