世にもいい加減なネバーエンディング海外ドラマ
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2001年10月10日(水) 善良な魂 3

        クエイク。夕方。カウンターに直行するプルー。

プルー    「ハイ!(少し考えて、笑顔で)・・・いつもの。」
バーテンダー 「OK」
プルー    「(待っている間、何か、違和感を拭えない)今日、この店・・・」
バーテンダー 「(酒をだし)どうぞ。(プルーの様子に)何か?」
プルー    「いえ、なんでもないわ。(振り返り、フィービーを見つける)」

         3人がけの丸いテーブルに、パイパーとフィービー。フィービーの背後から。

プルー   「ハーイ、フィービー。ここにいたの?」
フィービー 「居ちゃ悪い?夜遊びっていっても、ここなら、(パイパーを見て)
       お目付け役もいるし、いいでしょ?それにプルーだって来てるじゃない?
       どうして信用してくれないのかなぁ。」

パイパー  「それは、まぁ、仕方ないかも・・・(何か知ってる様子)」
フィービー 「(シーっと、口に手をあてる)」
プルー   「何?また何かたくらんでるの?」
フィービー 「人聞き悪いなぁ。何もないわよ。」
プルー   「何も?・・・(ふと思い当たり)何も・・・」

フィービー 「(反撃のないのがかえって気味悪く)プルー?・・・(覗き込むように)
       アンディとなんかあった?」
パイパー  「フィービー!!」
プルー   「それはいいのよ。別に、変わらずよ。・・・違うの。
        何か、おかしいの。それが何だかわからないんだけど。
        あえていうなら、『何もない』・・・。」
フィービー 「何?プルー、飛んじゃってる?何言ってるのかわかんないよ。」

パイパー  「今朝、言いかけてたことと関係あるの?」
プルー   「ええ。リサからお義母さん。亡くなったマクダウェル婦人の遺品をオークション
        にかけられないかって、相談を受けたんだけど。何かが、変なの。
        ・・・強いて言うなら、ランディが平静すぎることかしら?何の動揺も無いの。」

フィービー 「それは、今までに考え尽くしたからだとか?」
プルー   「そうかもしれないけど、気が変わるといけないから、
        オフィスで預かってはいるけど、クレアにはまだ内緒にしてあるの。」
パイパー  「そう。・・・(思い当たって)ねぇ、でも、それって、形見だよね。」
フィービー 「そうだよ、・・・それなら手放すなんて・・・。」

プルー   「気が変わることを祈るわ。とても素敵な箱にきちんとしまわれて。
        彼女が亡くなるまで手入れも行き届いていた感じなの。それにね、一つ 
        (思い出しながら)・・・あれは、真珠ね。特徴的な飾りの十字架があって。
        それが、妙に気になるの。」
パイパー  「思いがこもってるんじゃない?(ふと、カウンターを見て)ねぇ、変、と言えばね。
       あ、すぐ見ないで、カウンターにうちの客層じゃない人たちがいるの。」

         反射的に振り返る二人

パイパー  「もう!すぐ見ないで、って言ったじゃない!気づかれるわ。」
フィービー 「気づかれたら、やばいの?」
パイパー  「そういうわけじゃないけど、お客様だし。失礼じゃない。」

プルー   「確かにそうね。身なりのきちんとした初老の紳士が3人。」
フィービー 「クエイクじゃないね。別のお店のタイプだよね。」
パイパー  「悪かったわね。」
フィービー 「(そういうつもりじゃないわよ、と、仕草で)」
プルー   「あぁ、さっき、カウンターのところで感じた違和感はこれね。」
パイパー  「違和感、ありあり、でしょ?」
フィービー 「自分でも思ってるんじゃない。」
パイパー  「(咳払い)それが更に、3日目ってことよ。」
プルー   「気に入ったんじゃないの?マネージャーがかわいいとか?(からかっている)」
パイパー  「プルー!やめてよ。」
プルー   「いいじゃない・・・」

         会話の間もちらちら、3人の客を見ていると

フィービー 「(と、突然)あ、私、あの人知ってる!」
二人    「どの人?」
フィービー 「あの右端の人。」
二人    「何で?」
フィービー 「歯医者で、今日見た。間違いない。あのおじいちゃんよ。」
二人    「歯医者?」

      プルー、パイパーはあきれた驚きで、聞き返す。フィービー、あわてて

フィービー 「あぁ、歯垢のチェックにね。行ってきたの。」
二人    「・・・」
フィービー 「昼間、歯医者に行っただけで、なんなのその反応?」
パイパー  「だって、それって、ソフィーの彼、のとこでしょ?」
フィービー 「主治医にしようと思って。何かと便利でしょ。それだけよ。」
プルー   「それだけ、ね?(念を押すように、でも疑ってる)」

      クエイクのバーカウンターのあたりで人を探している様子のアルバート

パイパー 「(アルバートに気づく。これについては知っていたようで)
      それだけ、じゃないかも・・・。」

つづく


moto |M@IL日常こんな劇場(^▽^)ノネェネェd(@^∇゚)/前向きに

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