世にもいい加減なネバーエンディング海外ドラマ
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フィービー 「(パイパーの視線の先のアルバートを見て)あちゃぁ! だから、ここで、軽くゴハン食べるくらい、 健全じゃない?パイパーもいるし!3人、てことで・・・」 パイパー 「知ぃらない。私はここで、働いてるの! (こっそり)昼間にも会ってたなんて聞いてないもん、かばわなーい。」 プルー 「私だって、偶然寄っただけよ。」 フィービー 「降参するわよ。わかったわよ。でも、これだけは言っておくからね! 人のものだから、手出しするわけじゃないんだからね!(急に表情をくずし) 彼が、キュートだからよ。」 二人 「・・・(あきれている)」
フィービー 「あ、あ!でも、それにプルー!これは、偶然なんかじゃないかもよ。」 プルー 「どういうこと?」 フィービー 「(自信ありげに笑って)だって、彼のフルネーム、アルバート・マクダウェル。」 二人 「え?!」 フィービー 「そう、あの、マクダウェル家の次男だったってわけ。 プルー、何か聞けるかもよ。」 プルー 「はぁ。もう、あんたったら、調子いいんだから。(笑ってる)」
アルバートが席をさがしあて、テーブルの横に立つ
アルバート 「やぁ、フィービー。歯の調子はどうだい?(二人を見て)」 フィービー 「あ、ええ!もう、最高!(プルーとパイパーの視線を気にしながら) あ、この二人は姉なの。(アルバートに)プルー、パイパー。 (二人に)こちらは、アルバート。座って。」 アルバート 「はじめまして。アルと呼んでください。」 パイパー 「はじめまして。(と、言ったものの、はじめてじゃないことを思い出し)ん?」 プルー 「実は、始めましてじゃないのよ、私たち。覚えてない? あなたのお母さんのマリアナがうちのおばあちゃんと仲よくて、それに、私たち、 あなたのお父さんに時々診て貰ってたわ。お兄さんのヘンリーになってからは、 こっちが元気なもんだから、診療所には行ってないけど。 歯も、おかげさまで姉妹揃って丈夫だし。(少しフィービーに嫌味っぽく)」
フィービー 「プルー、丈夫でも診て貰った方がいいのよ、ね、アル? 歯は、素人ではわかりにくいものね。」 プルー 「(フィービーを無視して)今朝もリサに会ってきたのよ。」 アル 「あぁ!(思い出して)ハリウェルの3姉妹か? フィービー、君はあの頃は小さかったし、大人になって街を離れたって聞いたし、 ・・・気がつかなかったよ。すごく美人になってるし。(二人の視線を感じ) 二人も、いう通り、歯は丈夫そうだから、開院してからは、会ってなくても当然かな。」
プルー 「いいのよ。何年振りかしら?お互い様だわ。」 アル 「え?それで、今朝リサに会ったって?」 プルー 「そのことなんだけど、いきなりで申し訳ないけど、幾つか聞きたいの。」 アル 「なんだろう?ぼくに?」 パイパー 「あのー、その前に、何かご注文は?」 アル 「あぁ、ごめん、そうだね。えっと、」
そのとき、ほぼ同時に、アルとプルーの携帯電話が鳴る。
アル 「失礼。・・・あぁ、うん。」 プルー 「ちょっとごめん。・・はい、プルー・ハリウェルです。あぁ、リサ。・・・ えぇ・・・ええ。OK、わかったわ。でも車が。ちょっと待って。」 話しこんでいる、アルの背中をつついて
プルー 「失礼。それ、ヘンリーからじゃない?」 アル 「そうだけど、どうして?・・あ、兄さんちょっと待って。」 プルー 「これ、リサからなの。アル、あなた車で?」 アル 「そうだよ。」 プルー 「(あくまで事務的に)乗せて行って貰える?寄るでしょう?リサの家。」 アル 「いいですけど、あなたも?」 プルー 「私はマイケルの子守りよ。(電話に)OKリサ。引き受けるわ。(切る)」 アル 「(少し話して携帯を切る)今、兄にもそうするように言われたよ。」
携帯のこちら側だけの会話でよくわからないフィービーは
フィービー 「何?何?(おいてけぼりにされたようで)」 アル 「すまない。父の代からの患者が急に亡くなったんだ。ボクの患者でもあったしね。 告別式にいかなきゃ。」 プルー 「そういうこと。悪いわね、フィービー。」 フィービー 「そういうことなら、仕方ないか。」 プルー 「いきましょうか。」 テーブルを去る二人に手をふるパイパー。
フィービー 「(あきらめきれず)私も一緒に子守りをすればいいのよ。」
突然、立ち上がり、二人のあとを追おうとして、 カウンターで例の右端の客にぶつかる。
トム 「あぁ、すまない。」 フィービー 「ごめんなさい」
と、言いかけるや、彼女の体に衝撃が走り、彼の未来を見てしまう。 白黒写真の断続的な連写のよう。
フィービー 「・・・!!?」 トム 「大丈夫かね?」 フィービー 「あ、あぁ、こちらこそごめんなさい。慌てていて。(ぎこちなく) あ、あの、あなた、そういえば、今日、歯医者でお会いしましたよね? あ、私、フィービー・ハリウェル。」 トム 「そうだったかな?(と、突然の自己紹介に驚きながら)トム・オコーナーだ。 よろしく、お嬢さん。」
フィービー 「(笑って)よろしく。あ、それで、あの、自己紹介しただけで、 すぐにこんなこと言うの、変だと思われるだろうけど、なんていうか、 あ、高い建物には、気をつけたほうがいいと思うの。例えば、ビルの屋上とか。」 パイパー 「(近づいて)あんた、何言ってるの?」
わけがわからないトムにサブマネージャーらしく
パイパー 「お客様、お楽しみいただいてます?何かおかわりでも? (バーテンダーにうながす) あの、ごめんなさい。この子、妹なんですけど、時々不思議な事言い出すんです。 なんていうか、占い、的な?でも、結構、当たったりするんですけどねー (と、さりげにフィービーをひっぱりながら)申し訳ありませんでした。失礼します。」
バーテンダー 「(いいタイミングで)お客様、おかわりはいかがですか?」 トム 「(あっけにとられているが)あぁ、じゃあ、同じ物を。 (と、振り返ると、二人は消えている)」
厨房の隅にフィービーを引っ張り込むパイパー
パイパー 「フィービー、ちょっとどうしたの?もしかして、予知したの?」 フィービー 「そうみたい。なんでだか、あの人にぶつかった瞬間、見えたの。 突然、あの人の未来が。」 パイパー 「だからって、急にあんな風に言っても・・・。」 フィービー 「だって、だってだよ、あの人が・・・あの人が高いビルの上から 飛んだとこ見たんだよ!」 パイパー 「・・・自分で?」
フィービー 「うーーん、それが、ちょっとわからないんだ。でも、ビルの屋上に、 青白く光る人影が、もう一つあった・・・。」 パイパー 「それって、魔物のしわざってこと?どんなやつなの?」 フィービー 「わかんない、わかんないよ。一瞬で。でも、もう一度見たら、はっきりするかも。」 パイパー 「だーめ。変に思われる。」 フィービー 「だけど、命に関わる事だよ。私が予知したってことは、助けなさいってことだよ。 だから。」
と、二人が厨房から慌てて出てくると、3人はもういない。
フィービー 「どうしよう。」 パイパー 「わからないけど。何故、あの人が、魔物に狙われるかよね。 ね、それ、いつかわかんないの?」 フィービー 「・・・昼だと思う。・・・暗くなかったもの。」 パイパー 「・・・わかった。じゃ、とにかく、今夜は大丈夫、と。」
つづく
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