世にもいい加減なネバーエンディング海外ドラマ
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2001年11月03日(土) 善良な魂 8

        数分後、アンディとモリスが、パイパーたちのいる現場に到着する。
        少しして、鑑識係なども到着する。
        警察が来たのが分かり、車から降りるパイパーとフィービー。


アンディ  「やぁ、パイパー、フィービー。連絡ありがとう。
      (少し含みがある言い方で)偶然、とおりかかったって?そりゃ、災難だったね。」
パイパー  「ええ、道を間違えちゃって。バックして出ようと思ったら、音が聞こえたの。」
モリス   「音?」
パイパー  「どさっていうか。物が落ちる、嫌ぁな感じの音。」
モリス   「車を運転しながら?」
パイパー  「あ、なんか、もしかして疑ってます?」

アンディ  「そうじゃないよ。警察は何でも、知っとかなくちゃいけないからね。
       それに聞きたがりなんだ。」
パイパー  「車は、思いっきり徐行だったし、(思い出すのも嫌な感じで)
       それでも聞こえるくらい、大きな音だったんです!」
モリス   「なるほど?」
フィービー 「それで、何だろうな、と思って戻ってみたら・・・(ギョッとした表情をする)」

パイパー  「・・・なんか、これ言うとまた更に疑われそうな感じがして嫌なんだけど。」
アンディ  「何だい?」
モリス   「疑われそうな事ほど、警察に言うべきだと思うけど?」
パイパー  「OK。近づいたら、やっぱり人っぽくて、それももう死んでる可能性大っていうか、
       多分、上から落ちたんだろうなって。(思い出して顔を歪ませる)
       でも、もしも、って顔を覗き込んだら、・・・」
アンディ  「覗き込んだら?」
パイパー  「やっぱり、間違いなく亡くなってる状態・・・。でも、実は、それが、
       うちの、クエイクのお客様みたいで。あの、最近来始めた方だったの。」

アンディ  「それだけ?」
二人    「それだけ」

      アンディとモリスは顔を見合わせる。他の検死官などは、建物の中に入っていく。
      妙な間に、たえきれずにパイパー、フィービー。


二人    「それだけじゃいけない?」
パイパー  「驚くには、充分でしょう?」
アンディ  「いや、いけなくないよ。充分な手がかりになるかもしれない。
       で、付近で、怪しい人物とかは?」
二人    「(やけにすばやく)見なかった。」
アンディ  「(少しひっかかりながらも)見ていない、となると。(上を見上げる)」
二人   「となると?」
        
       検死や、他の警察官が屋上に達したのを見、懐中電灯で、ビルを照らす。 

アンディ  「空きビルになって、だいぶ経つようだな。」
フィービー 「(パイパーに)となると、って何?」
パイパー  「(小声で)私に聞かれてもわかんないわよ。」

モリス   「ところで、こんな時間に、こんなところで、何を?」
フィービー 「え?だから道を間違えたって!」
パイパー  「(けんか腰のフィービーを、押さえて)あー!(アンディをチラッと見て)
       プルーを迎えに。ちょっと、彼女、友達の子供の留守番を頼まれてて。」
モリス   「ほう、プルーね。(アンディをチラッと見て)どこまで?」
パイパー  「○○番地のマクダウェル診療所よ。」
モリス   「それで、ここにプルーはいないわけか・・・。」
アンディ  「事件のあるところ、どこにでもプルーにいてもらっちゃ、かなわないね。」
モリス  「(アンディの耳元で)ほっとするのは、早いね。ここにいるのは、プルーの妹たちだ。」
アンディ  「いい加減にしてくれよ、モリス。(と、言いながら、トムのポケットの中を捜している)」

       財布を発見する。それを見て、モリスの目を気にしながら

アンディ  「プルーとは、終ったんだ。(と、モリスに小声でささやいてから、パイパーたちに)
       それにしても、君たちはよく死体を発見するね。」
二人    「(きっぱり)偶然です!」
モリス   「(仕方ないという風で)一筋間違えて入ったようだな。
       抜け道はやめて、大通り沿いに行った方がいい。」
パイパー  「もう、いいんですか?」
モリス   「とりあえず。今日のところは。」

       そそくさと、車に乗り込もうとするパイパー、フィービー。
       トムの財布から、アンディは、マクダウェル診療所の診察カードを見つける。


アンディ  「だが、(二人に向かって)またすぐに会うことになりそうだね。こっちが(ビルをさし)
       片付いてからで、悪いんだが、マクダウェル家にしばらくいてもらえないか?」

      プルーに会うためじゃないだろうな?という風のモリスにカードを見せるアンディ。

フィービー  「どういうこと?」
アンディ   「そのとき話すよ。じゃ、運転には気をつけて。(振り返り)
       モリス、屋上へ上がろう。」
モリス    「道草して、別の死体を発見しないでくれよな。(アンディのあとを追う)」
パイパー   「縁起でも無い!」
フィービー  「あれでも刑事?」
パイパー   「刑事だからじゃない?」

      二人はぶつぶつ言いながら、車を出す。パイパーが運転している間
      フィービーは、プルーに電話する。


フィービー  「プルー?疲れたよ。…え?・・・ええ、なんとか、うまくいったみたい。
        今からそっちへ向かうね。すぐ着くと思うけど、・・・皆、まだなの?」
パイパー   「好都合ね。でもいつ帰ってくるかわかんないんだから、早く、言っちゃいなさい。」
フィービー  「そこからの帰り道じゃ間に合わないみたいなんだけど。
        話していいかな?」
プルー(声)  「何が?」
フィービー  「魔物の話」

        同時刻、教会で、ランディが見つかる。アルは、自宅へ、残りはヘンリーの
        車へと2台は分かれて発車する。
        パイパー、フィービーは、アンディたちとのやりとりを説明している間に着いてしまう。


プルー    「さ、入って。」
フィービー  「さっきの続き、まだあるんだけど、大丈夫?」
プルー    「ええ、まだ、帰ってきてないわ。マイケルは、隣にいる。」
パイパー   「フィービーって、・・・意外と説明下手なんだ。」
フィービー  「うっるさい!」

つづく


moto |M@IL日常こんな劇場(^▽^)ノネェネェd(@^∇゚)/前向きに

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