世にもいい加減なネバーエンディング海外ドラマ
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居間に通されながら、フィービー、話しつづける。
フィービー 「トムが飛び降りるの予知した時、魔物みたなの見たって言ったよね?それがさ、」 プルー 「(さえぎって)マイケルに聞こえないように、声を落として。」 フィービー 「あ、ごめん。トムとは違ったけど、飛び降りたビルの屋上から、トムの予知の時見た感じの、 青白く光る人間ぽいものがふわあっと飛んで、消えたの。見ちゃったんだ・・・。」 プルー 「パイパーは?」 パイパー 「私は、車から飛び出して、死体を先に見つけたから・・・。そっちは見てない。」 フィービー 「トムの予知は、昼間だったから、今夜相談すればいいと思ってたの・・・。 まさか、彼の隣の人もだなんて・・・。」 プルー 「驚いたわね。フィービー。大丈夫?」 フィービー 「なんとか・・・でも、まさか、間違えた道で、飛び降り、え?飛び降り? 投げ飛ばされ?(説明に混乱して)ま、いいや、それに遭遇するなんて。 それも別人だよ!!」
プルー 「間違えてその人にぶつかったってことは、ない?」 フィービー 「ない、ない、そっちもぶつかればよかったって、後悔してるくらいだもん。」 パイパー 「その人には気の毒だけど、せめてトムを助けなくちゃ。」 プルー 「そうね。」 フィービー 「どうすればいい?」 プルー 「とにかく早く、影の経典を調べたいんだけれど・・・。 そうだ、トムについては、アンディに言ってみた?」 フィービー 「ううん。現実に見たことだけ、って言い聞かせてたから、言ってない。 言った方が良かった?」
携帯をとろうとするプルーに。
パイパー 「アンディに連絡するの?なら、必要ないと思う。(少し気まずそう)」 プルー 「なんで?」 パイパー 「んー、わかんないんだけど、ここで待ってろって、言われたの。」 プルー 「どういうこと?」 パイパー 「わかんない。その時にって。」 プルー 「仕方ないわね。どっちにしてもその時に、今回の亡くなった方の同伴者 とういうことで、彼らにトムのことを探してもらいましょう。」 フィービー 「それより、もうすぐ帰ってくるんじゃない?」
プルー 「そうね、はぁ、(ため息)それにしても、今回はいつもと違う気がするの。」 二人 「どういうこと?」 プルー 「普通、魔物は他の獲物を追っていても、そこに魔女がいることがわかったら、 見逃さない。 ついでに、自分がより強力になるために、私たちの持つ力を欲しがるわ。」 パイパー 「そういえば、そうね。」 プルー 「それなのに、今回は、すぐ近くにあんたたちがいたのに、見向きもせずに飛び去った。」 フィービー 「気がつかなかったんじゃない?」 プルー 「そうなのかしら・・・」 パイパー 「他にもっと、急ぐ仕事(?)があったとか・・・。あ。」
車止めに、車が入る。ヘンリーたちが、帰ってきたのだ。
プルー 「ヘンリーたちだわ。・・・ (出迎えて)いいタイミングだったわ。妹達も丁度迎えにきてくれたの。」 リサ 「思ってたより遅くなってしまって。ごめんなさい。ちょっと、父が・・・ (言いかけて)マイケルは?」 プルー 「あっちの部屋よ。」 リサ 「大丈夫だった?」 プルー 「ええ、全然、苦じゃなかったわ。大人しく遊んでたわよ。(奥に向かって) マイケル!!ママたちが帰ってきたわよ!(リサたちに)だからいつでも言って。」 ヘンリー 「本当、すまなかったね。ありがとう。」
走りこんでくる、マイケル。
ヘンリー 「いい子にしてたかい?」 マイケル 「(プルーを見て)してたよね?」 プルー 「(にっこり笑って)してたわ。プラモデルも完成したしね?」
マイケル、自慢げに笑う。 ランディ、入ってくる。ちらっと、パイパー、フィービーを見て。
プルー 「おかえりなさい。あ、行きは、アルが送ってくれたけど、帰りのために、 妹達に来てもらったんです。小さかった、パイパーとフィービーです。」 ランディ 「おぉ、そうか?君たちが・・・。大きくなって、きれいになって。 町ですれ違っても、わからないなぁ。」 フィービー 「(先に手を出し、握手をしようとする)フィービーです。先生。」
ランディも手を伸ばし、握手する。 しかし、その瞬間、フィービーは、固く目をつむり、びくっと体が緊張する。 それを見て取った、パイパーが、さっと手を振りかざし時間を止める。
パイパー 「どうしたの?何か見えたの?」 フィービー 「同じだったの。」 二人 「何が?」 フィービー 「こんなこと、信じられないけど、トムの時の予知とまるきりおんなじだったの!」 二人 「それって、どういうこと?」 フィービー 「・・・」 パイパー 「(替わりに)それって、屋上の上のもう一人の人物が、 ランディかもしれないって、こと?」 プルー 「そんな?!それって、ランディが、魔物ってこと?! そんな馬鹿な事、あるわけないでしょ?」 フィービー 「・・・(気まずそう)」
プルー 「それより、アンディたちがここに来る、言い訳、考えなきゃ。」 パイパー 「でも、来る理由がわかんないのよ?」 プルー 「じゃ、また、ヘンな事言い出したら、 (パイパーに)あんた、時間止めなさい。その間に考えましょう。」 パイパー 「その場しのぎーー。」 フィービー 「(ぴりぴりしてるプルーに)私情が2つ、もつれあってる。…アンディと、ランディ。」 二人 「フィービー!!」 プルー 「(フィービーに)あんたの私情は、さっさと帰ったわよ!ソフィーと! ・・・だいたい、あんた、よくこんな時にそんな事言えるわね?!」 フィービー 「ランディの予知だってしたくてしたんじゃないんだから・・・(少し悲しげ)」 パイパー 「(時間が)戻るわよ!!急いで!」
つづく
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