世にもいい加減なネバーエンディング海外ドラマ
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2002年01月28日(月) 善良な魂 15

            ハリウェル家。
            家につくと3姉妹は屋根裏へ急ぐ。
            『影の経典』のページをあたっていく、プルーとフィービー。
            パイパーだけが、屋根裏のチェストの中、何かを捜している様子。


プルー   「パイパー!何してるの?」
フィービー 「魔物の正体見つけなきゃ、どうしようもないよ?」
プルー   「フィービー、あんたは経典に集中して!」
フィービー 「了解!」

            パイパーは、耳に入っているのか入っていないのか
            夢中で何かを捜している。


プルー  「パイパー?!聞いてるの?」
パイパー 「(独り言)あー、これも違う。・・・あっちだっけ?あー、思い出せ、私!」
プルー  「ちょっと、パイパー!いい加減にしなさい。」
パイパー 「え?」
プルー  「何?!何、捜しているの。経典より大事な何か?」
パイパー 「気になって。(手は休めない)」
プルー  「だから何?答えになってないわ。説明してよ、突然に。」
パイパー 「ごめん、ごめん。気が焦っちゃって(手は休めない)」
プルー  「パイパー?!(強く)」
パイパー 「はーい、わかった。説明するから。
     (一瞬手を止め、プルーの方を見るが、手は次の引出しを開ける)
      フィービーとね、話をしてたの。おばぁちゃんは、強力な魔女だったから、
      魔物のいる家の人が仲良くできるわけが無いって。」
プルー  「ランディはまだ魔物と決まったわけじゃないわ。」
パイパー 「(手を止める)もう、100%信じてはないでしょう?」
プルー  「・・・」

           ずっと経典に集中しようとしていたフィービーの手も止まる。

パイパー 「それで、おばぁちゃんに昔、見せてもらった写真のことをね、思い出したの。
      私たち小さくてあまり覚えてなかったけど。マリアナたちと写真をわりと撮ってたのよ。
      何かそこにある気がするの。」
フィービー「あぁ!そうだった!見せてもらったよ。」
プルー  「あんたは、経典!」
フィービー「O.K.O.K. でもプルー、私にいらつかないでよね。」
パイパー 「それに。(プルーの前まで行き、改まって)覚悟するべきだと思うわ。
      (少し勇気が要ったという感じ)」
プルー  「?どういうこと?」
パイパー 「自分にとって大切な人や大好きな人が、魔物かもしれないって、
      スゴク受け入れがたい事だけど、そういうこともあるって事。」
フィービー「(思わず)パイパー、リアル過ぎ・・・。」
プルー  「だから?」(パイパーがどんな思いで言っているかわかっているが、少しカチンときている)
パイパー 「(一呼吸置いて)だから、冷静になって、現実を直視しないと、
      魔物はやっつけられないし、助けなきゃいけない人も助けられなくなっちゃうって事。」
フィービー「それに、私たちの『チカラ』だってやばいって。」

         パイパーはフィービーのその言葉にうなずき、プルーを見つめる。
         プルーは2人の言葉を聞き、高くなっていたテンションをさげ、
         気を取り直すように大きくため息をつく。
         瞳はパイパーを食い入るように見つめている。


プルー  「・・・・わかってるわ。わかってるけど・・・。」
パイパー 「けど?」

        それでも高い緊張の中にいる2人をフィービーはじっと見守る。
        プルーに冷静さが戻ってきたようだ。


プルー  「・・・それが、現実になるまでは信じていたいの。
      パイパー、それも正しい事でしょう?」
フィービー「信じる事、か・・・(独り言のように)」

      じっと見つめるプルーの瞳を見返しながら、少し考えて張り詰めた緊張が
        ふわっと溶けたようにパイパーは


パイパー 「ホントのこと言うと、気持ちスッゴクわかる。だからこそ心配だったの。」
プルー  「・・・ありがとうパイパー。」

        抱きしめあう2人。フィービーは、ほっとして微笑むが

フィービー 「ちょっとお2人さん。感動するのは、後回しにしない?」
プルー   「そうね。一刻も早く見つけなきゃ。(腕を離しながらパイパーを見て)
       フィービーと私は魔物について経典を探すから、
       あんたはそのおばぁちゃんの写真を頼むわ。」
パイパー  「(微笑んで)わかった。」
フィービー 「さぁ、やりますか?」

        パイパーはチェストに、プルー、フィービーは経典に向かう。
        2人はページをどんどんめくっている。そして、手が止まる。
        見つめ合う2人。と、その時、携帯電話の呼び出し音が屋根裏に響く。


つづく


moto |M@IL日常こんな劇場(^▽^)ノネェネェd(@^∇゚)/前向きに

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