世にもいい加減なネバーエンディング海外ドラマ
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「敵の正体が知る時がきた」フィービーの言葉に緊張感がみなぎる
フィービー 「(読み始める)『人間の体を借り、その魂を生命力に生きる。魂が消える前に、 その体を捨て別の体に移り、生き長らえる。死を望んだ者の続きを生きる。 人間の死への願望を、ただ命をつなぐために利用する種族。』」
パイパー 「え?種族っていっぱいいるってこと?」 フィービー 「待って。『見合う魂が見つけられない場合もあり、種としては減少していると思われる。』 だって、動物図鑑読んでるみたい。変な感じ。まじ、減少してるといいけど。」 パイパー 「ね、それじゃ、その実体のない魔物に見合う魂が、飛降りさせられた人たちってこと?」
フィービー 「そう、なるの、かな・・・?変な言い方だけど、サイズがあったって、こと?」 パイパー 「ひどい、洋服じゃないんだから」(そういってテーブルの上の写真を見る) プルー 「ええ、ひどいわね。そして彼らは魔物にとっての条件もそなえていた。 何らかの事情で一度は死を願ってしまった。実際にはそうしない強い心を持っていたけれど。 人間の一瞬の弱さを利用した卑劣なやりかたよ。」
言って、プルー、はっとなる。アルに聞いたランディの遺書めいた日記を思い出した。 もしかして、ランディはやはり乗っ取られているのか。その思いをふりきるように。
プルー 「ねぇ、実体のない魔物をどうやって?方法は書いてあるの?」 フィービー 「『善良な魂を食い尽くす前に封印された魔女の力を秘めた白い石が 魂と同じ光を放つとき、魔物は消える。そして二度と蘇らない。』 呪文と白い石の使い方が載ってる!」 プルー 「『善良な魂』・・『白い石の光』・・・あれよ、あれだわ。私、見たわ。 あの時まぶしいと感じたのは、このことだったのね?」
パイパー 「マリアナの遺品?・・・ランディが形見分けでなく、売ろうとしたのも理解できる。」 フィービー 「自分では壊せないのかな?」 パイパー 「そうかも・・・(言いかけて、写真を見つけたのだ)あった!!これよこれ、 彼女達が映っている。やっぱり、マリアナも魔女だったのよ。これ、この部屋だもん。 でも、このもう1人の女性は?」 プルー 「貸して!見て、このマリアナの胸元。これよ、私が光を感じた十字架、 真珠が埋め込まれているの。」 フィービー 「真珠、白い石・・・なるほど。」 プルー 「このさい、もう1人の女性は今はいいわ。私、これを取りに行かなくちゃ。」
その時、またしてもプルーの携帯が鳴る。無視しようと思うが、出る。 パイパー、フィービーは経典で他に必要なものや、重要な記載がないか読む。 携帯の相手はリサだった。ベッドルームからかけている。
リサ 「プルー、あの宝石の事なんだけど・・・。」 プルー 「実は今、取り込んでいて。(アルの「リサはマリアナから宝石の説明を聞いていたようだ」 、という言葉を思い出し)あ、私も聞きたいことが、あの宝石の事、 マリアナから特別に何か聞いていたと思うの。思い出せないかしら?」 リサ 「そのことなの!私、思い出したの。マイケルが生まれる前に日記をつけていたこと。 その頃、義母は、私にいろいろな話をしてくれた。その日記を出してきたの。 そうしたら、プルーのおばぁちゃんとイサベルと一緒に映っている写真が しおりのようになっていて・・・。」
彼女の手元。日記のページが開かれている。片側に写真。 プルーの手元にある写真。この2枚は同じ物である。
プルー 「それで?」 リサ 「お願い、プルー、あの宝石は手放してはいけなかったの。こんな大事なことを忘れているなんて。」 プルー 「大丈夫よ、リサ。まだ間に合うわ。続けて。他になんて書いてあるの?」 リサ 「『この宝石たちはいつか必ずマクダウェル家を守るために役立つだろう。 特に十字架だけは決して手放してはいけない。この家に女の赤ん坊が生まれたときに託せるよう、 大事にしなければならない』 と、言われていたの。生まれたのは男の子だったし、義母も詳しいことは いずれ話す時が来たらと言っていたから、印象が強くなくて・・・私どうしたら・・・。」
プルー 「よく思い出してくれたわ。充分よ。実はこちらにもおそらく同じと思える写真が出てきたの。 マリアナがその十字架を胸にかけている写真よ。動じないで、大丈夫。 今から会社の倉庫に取りに行くから。安心して待っていて。」 リサ(声) 「本当にごめんなさい。ありがとうプルー。」
プルー 「あ、それで、ランディの様子はどう?」 リサ(声) 「マイケルを寝かしつけてくれているの。お友達の亡くなった夜が続いたけれど、 マイケルに童話を読んでくれている姿は、いつもと変わりないようにみえるわ。」 プルー 「そう、よかった。また、連絡するわ。バイ。・・・あ!ランディから目を放さないで・・・。」 パイパー 「どうしたの?伝えられなかったの?」 プルー 「いいわ、もし、ランディに悪魔が取り付いているのなら、リサに見張らせるのも危険だわ。 それに、アンディたちももう着くでしょう。」
つづく
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