世にもいい加減なネバーエンディング海外ドラマ
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2002年02月17日(日) 善良な魂 18

     経典を見ていたフィービーは、

フィービー 「プルー、あと、ろうそくの光と、反射させる鏡が必要みたいだよ。」
パイパー  「それと幾つかのハーブと。ガラスのもの。でも、全て家にあるわ。大丈夫。」
フィービー 「それに、この魔物、事前にこっちにひきつける必要はないみたい。
       呪文が効けば、引き寄せられるって書いてある。」
プルー   「わかったわ。準備をお願い。一番重要な遺品の中の十字架、
       あれが女の子孫に受け継がれることをマリアナは望んでいたのよ。
       ランディは、魔物に取り付かれて家に戻った。認めるしかない、きっとそう。」
二人    「プルー・・・。」

プルー   「それが事実よ。仕方ないわ。ランディに巣くう魔物は、まさか自分にぴったりの体の
       妻だった女性が、魔女だとは気付かなかったのね。こちらへ来て気がついて、
       慌てて自分から遠ざけようとしたのよ。」
フィービー 「じゃ、間違いなく、あれが魔女の力が封印された白い石だね。」
プルー   「間違いないわ。私、取りに行く。」
パイパー  「1人で大丈夫?」
プルー   「ターゲットは、今のところ私たちじゃないし、ランディはマイケルと一緒。
       アンディたちがランディのところへ行くとも言っていたから。(力強く)
       大丈夫。すぐに帰ってくる。」

      バッグとジャケットを取り、階下へ向かう。その背中に

パイパー   「何かあったらすぐ電話してよ!」
フィービー  「・・・行っちゃった。」
パイパー   「さ、こっちは、この絵の通りに、ろうそくの光と鏡を用意しなきゃあね。」
フィービー  「O.K.・・・でも、変だよね。魔女の私たちがターゲットにならない魔物なんて・・・。
        それに、魔物に乗っ取られてるのに、ランディはどうしてマイケルを
        あんなに大事にできるんだろ?」
パイパー   「そうね・・・人間として生活している方が、次の獲物を狙うのに何かと都合がいいから、
        乗っ取った体の記憶を利用しているんじゃないかしら。」

フィービー  「するどい!さすが・・・」
パイパー   「変なこと言ったら、承知しないから。」
フィービー  「・・・さすが、パイパー!って言おうとしただけよ。」
パイパー   「信じてあげるわ。ランディの体を手に入れたって事は、引退した医者の体を
        手に入れたってことで、魔物は待っているだけで、医者である友人の前でなら
        弱みをみせる人間にどんどん巡り会えたのよ。」
フィービー  「それで、体を乗り移さずにランディの体を利用したまま、
        魂だけを抜き取ってたんだね。(身震いする)」

       プルー、バックランドに向かう車中、表情は硬い。
       屋根裏、経典の指示どおり、テーブルに呪文のための準備をするパイパー、フィービー


パイパー   「ガラスのものって、これでいいかな?(小さなボール型のアクセサリーケース)」
フィービー  「いいんじゃない?」
パイパー   「じゃ、これを真ん中において。」
フィービー  「パイパー、それ、上下逆にしなくちゃ。その上にプルーがもってくる
        十字架を置くんだから、真珠に光が集まるように。」
パイパー   「あ、そうね。わかってる、わかってる。(笑ってごまかす)」
フィービー  「ろうそくを8本・・・囲むように置いて?」
パイパー   「うーんと、それ以上の数の鏡をろうそくのまわりに・・・」

フィービー  「足りないね。(と、色々の形の鏡を立てながら)」
パイパー   「私、下に行って、取ってくる。とにかく8以上は必要なんでしょ?(下へ行きながら)」
フィービー  「パイパー、頼むね。・・・よし、輪を小さくすれば、隙間が出来ないんじゃない?
        鏡の数も最小限におさえられるし。(と、寄せていき)うーん、いー感じ。
        我ながら天才。」

つづく


moto |M@IL日常こんな劇場(^▽^)ノネェネェd(@^∇゚)/前向きに

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