世にもいい加減なネバーエンディング海外ドラマ
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2002年04月04日(木) ネルmyラブ 2

         ボストン、夜景。ケイジ&フィッシュの外観。
         ヴォンダ・シェパードの歌が流れている。「World Without Love」

         『どうか鍵をかけて私を閉じ込めて、放っておいて
          私は私の孤独を抱えてここにひっそり隠れていたいの
          誰がなんて言おうとかまわない 愛のない世界にいるつもりはないの』

         人気のないオフィス。照明も最小限になっている。
         一部屋だけ、明かりが洩れている部屋がある。ネルのオフィスだ。
         パソコンに書かれたメールを読みながらほほえんでいる。
         ふと表情が変わり、くるりと椅子をまわし窓の方を見る。立ち上がり、
         そのまま、夜の空や、街明かりを見ている。

         『鳥達は調子はずれの歌を歌うし、雨の粒は月を隠す
          私は大丈夫 私の孤独を抱きしめてここにいるんだから』

         そのままバーで歌うヴォンダに重なる。バーには丸テーブルに、
         レネ、アリー、ラリー、マーク、エレイン、リチャードがいる。
         リンがテーブルにつく。



アリー   「ねぇ、そう言えばネルは?」
リン    「さぁ、知らない」
マーク   「僕が出るとき、まだ事務所にいたけど」
アリー   「何かトラぶってるわけ?事件関係で・・・(リチャードを見る)」
リチャード  「いや、そんなはずないと思うけど、今やってるのジョンのサブだし。
        どうだろ?男関係?」
レネ・エレイン・アリー  「・・・(うん?と、言った表情でリンを見る)」

リン    「(続けてラリーとマーク、リチャードにも問われるように見つめられて)
       トラブりようがないんじゃないの?」
リチャード以外  「・・・(なんとなくなるほど、という表情)」
リチャード    「それ、どういうこと?ね、みんなわかってんの?今の一言で」
アリー   「大丈夫、リチャード、誰もわかってないから、落ち着いて」

エレイン  「・・・トラぶりようがないってほど、男関係、日照続きってこと?
       (何故かちょっといつも嬉しそに聞こえてしまう)」
ネル    「何?何が日照ってるって?(突然、背後から参加する)」
アリー   「あぁ!あ、どうも・・ネル」
エレイン  「うふ(意味なく笑っている)」
レネ    「・・・(にって笑いながら、目は冷静)」
ネル    「どうも・・・(と、空いているリンの横に座る)」
リン    「(いたずらっぽく目を輝かせて)どうも、・・・ラプンツェル(にっこり笑う)」
ネル    「あ・・・(開いた口がふさがらない)」
リチャード 「何?何それ?(妙にテンションが高い)」
マーク   「(きまじめに)それって、物語のラプンツェル?塔に閉じ込められる美人の」
ラリー   「あぁ、金髪が自慢なんだよね」
リン    「・・・(ふーん、とネルを見つめる)」
ネル    「リン!」

アリー   「ちょ、ちょ、ちょっと待って、それ何?誰にそう呼ばれてるわけ?」
ラリー   「僕じゃない!」
アリー   「あなただなんて思ってないし、言ってない、ちょっと黙ってて!」
ラリー   「・・・(おっと)」
レネ    「アリー、あんた何興奮してるの・・・」
アリー   「別に興奮なんてしてない!」
リン    「呼ばれてるんじゃなくて、呼ばせてるのよ、この人」
ネル    「リーン!!」
リン    「かなりとげのある『リン』」
エレイン   「久し振りぃ!」
リン    「ガルルルル・・・」
ネル    「エレインあなたは黙ってて」
リチャード 「(ちょっと嬉しそうに)じゃあさぁ、ねぇ、それって、
       僕のパンプキンちゃんとかチェリーパイちゃんとか、そういうのなわけ?
       じゃ、やっぱり、男関係?いや、女関係だったりして・・・
      (つらつらと本気みたいな冗談が出てくる)」
リン    「リチャード、あなたも黙って」
リチャード 「・・・(肩をすくめる)」

ラリー  「で、あ、話してもいいかな?結局ラプンツェルって何なの?
       昔のニックネームかなんか?」
リン   「近い。結構勘がいいわね、おたくの彼氏」
アリー  「(皮肉がえし)ありがとう、リン」
ネル   「(くいと、リンをひっぱり、こそっと耳打)勝手にかきまぜないで」
リン   「遊びなら、別にいいんじゃないかと思っただけ・・・」

ジャクソン  「(踊りの輪からやってきて、流れを読めず)リン、また踊らない?」
リチャード  「・・・(上目遣いに、ジャクソンをちろっと見る)」
ジャクソン  「(それを感じながら)悪いね、みなさん。っていうか、みんな踊らないの?」

レネ  「(やっぱり、まだ動揺しつつ、かといってその場を離れられず、ふとエレインに目が合い)
     もしかして、こないだアリーの机でエレインが脱いでた事と関係ある?
    (急に思い出し笑い)」
マーク 「何?!エレイン、何やってんの、君は?」
エレイン 「アリー!!(話したのね!?)」
アリー  「(言ってないとばかりに首を振るが)・・・レネ、それは、今は、
      あの、だから・・・(と、別れたとはいえ、マークを気遣う)
      エ、エレインも踊ってきたら?・・・マ、マ、マークと」
エレイン 「(一瞬、今、この話題のあとで?)マークと?」
マーク  「・・・」
エレイン 「(にっこり笑って)そうね、マーク、踊りながら説明するわ、そう、
      ちょっとした誤解があって・・・」
マーク  「別にいいけど・・・(と、立ち上がる)」

レネ   「(2人を見送りながら)じゃ、トラブラないとは、限らないんじゃない?
     (楽しそうにアリーを見る)」
リン   「あぁ、そういえば(アリーを見る)」
アリー  「ちょ、ちょっと何よ!何、蒸し返そうとしてるの?や、や、やめて、
      それも、今は、なし!」
ラリー  「・・・(きょとん)」

ジャクソン  「踊らないの?(マイペースな人)」
リン     「(リチャードをチラッと見るが)行くわ」
ネル     「リン!あなたとは、友達だと思ってる」
リン     「(余裕で)私も」
ネル     「リン!」
リン     「またとげのある『リン』それ、嫌いなの知ってるくせに!」
ジャクソン  「行くよ・・・」
リン     「(さささっと連れて行かれてしまう)」

ネル    「ふぅーーー(2人を見送りながら、深いため息)」
リチャード 「話が、よく見えないんだけど・・・トラブル?男関係の?」
アリー   「(咳払い)しつこい!リチャード!!」
レネ    「ちょっと聞いてたけど、まだやってるの?」
ネル   「悪い?あなただって、恋愛はもういいわ、なんて言いながら、
       ジャクソン・デューパーにころっといくし、しかも、ジャクソンはリンと
       よりを戻すし・・・現実の恋愛は面倒なだけなの。それに、依頼人のために
       裁判所に通う毎日で、どこで出会いがあるって言うのよ。
       あっても、同業者か、検事、面倒なだけじゃない。」
アリー   「あの・・依頼人と激しくダンス踊ってなかったっけ?」
ネル    「思い出させないで!そもそも、あれだって乗り気じゃなかったし、
       もう、振り回されるのはたくさんなの!」

レネ    「振り回されないとも限らないよ。ふふっ。カタフトモモ・・・」
アリー   「あーーーー、あ、あ、そうだ、そうそう、ね、ね、
       ラリー、リチャードが寂しそうだから2人で踊ってきたら?」
ラリー   「男同士で?!」
リチャード 「そういう趣味ないの知ってるだろ?」
ラリー   「僕もないけど?」
アリー   「あってもなくても関係無いの、同性が、ダンスしちゃダメって法律はないんだから。
       ここは、リチャードを慰めると思って・・・(ラリーをダンスフロアに押し出す)」
リチャード  「(仕方なく、踊り始める二人)慰められるより、惨めだ」
ラリー    「・・・確かに、変な感じだね。なんでこうなってるんだろう」
リン     「・・・(肩越しに見て笑っている)」


つづく


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