世にもいい加減なネバーエンディング海外ドラマ
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ジョン 「で、本題から、随分ずれてきているみたいだけど? 僕にメラニーの事を話させといて!」 アリー 「あぁ、ごめん、ジョン。んーー、だから、ネルがね、ちょっと心配なの」 ジョン 「・・・・(顔だけアリーに向ける、驚いている)」 アリー 「何?」 ジョン 「もう一度、言って(手をくるくるまわしてうながしながら)」 アリー 「ネルが心配なの」 ジョン 「君が・・・ネルを・・・心配・・・?」 アリー 「どこが問題なの?」
ジョン 「リンと少しは親しくなったようには、ネルとは親しくないみたいだったから」 アリー 「親しくは・・・ないかな?」 ジョン 「・・・」 アリー 「だから、何?」 ジョン 「それなのに、心配?」 アリー 「特別親しくなきゃ、心配はしちゃいけないわけ?」 ジョン 「いや、そんなことないけど・・・」 アリー 「(うなずいている。が、ジョンの視線が気に入らない)ん?!」
ジョン 「もっとふさわしい言葉は、この場合・・・興味本意・・・」 アリー 「ちょっと、ジョン!人を!何かって言うと集まってくるこの事務所の人間 みたいに言わないでくれる?!」 ジョン 「あ・・・(勢いに負けつつ、アリーをそっと指差し)言葉を返すようだけど、 君も、この事務所の弁護士だ」 アリー 「そんなこと言われなくたって、わかってます」 ジョン 「それに、君に関心が集まりがちなのは、君が・・・」 アリー 「私が?」 ジョン 「(最初小声で)何かと問題を起こす・・・いや、関心の的だからだ!」 アリー 「何それ?私に関心が集まるのは、私が関心の的だから?」
ジョン 「え、あ、・・・ねぇ、どんどん、ずれていくよ。どうしてそうつっかかるの? アリー!・・・何かあった?ラリーと」 アリー 「ないわよ!何もないわよ!何かあるほうがいいわけ?私が、明らかな変人ぶりを 発揮して、またもや関心の的になるから・・・」 ジョン 「それを言われると、同じ変人としては僕も、辛いところではあるけれど、 別に何もないなら、じゃぁ、アリー、とにかく落ち着いて」
アリー 「そう・・・そうね、(突然冷静モード)私・・・ちょっと、やっぱり、興奮ぎみかも」 ジョン 「興奮?」
アリー 「最初はね、話を聞いて、仮想恋愛に走るのは、現実の恋愛に何かセーブがかかっていて、 それは、つまり、恋人と分かち合えない辛さとか、かな、って考えてたの。 それならいっそ、ほら、ネットって条件とかから相手を探したり出来るから・・・・ って、そしたら、色々思い出しちゃったの、ジョンとの行き違いの件」 ジョン 「あぁ(ちょっとため息)」
アリー 「何か、ほんとごめんジョン。考えてる時に丁度あなたが現れたもんだから・・・ だって、半分は私のせい、みたいに言われたこともあったわけだし、つい」 ジョン 「それで?それでかっとなってきたってわけ?いい迷惑だよほんと。 勘弁してよ、アリー」 アリー 「(ごめん、のジェスチャー)」
ジョン 「でも、仮想恋愛でもしてみたいって思うのは、完全に恋愛をあきらめてはいない ってことなんじゃないかな?条件から入って、そのあと会話、あぁ、メール、 そういうので話が弾んでいくとしたら、ネルみたいなタイプには、かえって 目の前にいない分、本音が話せたりするかもしれないし。最終的には、盛り上がれば、 実物とご対面。そこからまた始まるか止めるか、考えればいい、ってことで、 君がそんなに興奮するほど心配する事はないと思うけど?」
アリー 「・・・(微妙に笑う)あは、そうね、ありがとうジョン。でも、心配は心配なんだけど、 あの、さっき、レネにも言われたんだけど、やっぱり、私、ちょっと興奮してるんだ と思う。あなたと話してよくわかった」 ジョン 「興奮、興奮て、何に?で、わかったって何?」 アリー 「(すまなそうに)ネルの・・・ネット恋愛そのものに・・・」
ジョン 「あぁ、もう、アリー!それこそが、興味本位じゃないか!! 僕にメラニーの話までさせといて!」 リン 「いーんじゃないの?興味本位。(アリーが謝ろうとする間をすっと縫って会話に入り込む)」 アリー 「・・・(口を開けてぱくつかせている)」 リン 「興味もたれてるうちがハナ!っていうし」 ジョン 「アリー、こっちの方が、話がすっきりしていいよ。(怒っている)」 リン 「アリー、あなたも、関心もたれているうちがハナ!」 アリー 「ちょ、ちょ、ちょっと、リン、あなたどこから聞いてたの?」 リン 「さて、帰るわ。」 アリー 「さて、帰るってリンってば」 リン 「私はなんでもお見通しなの。私にできないことはないように、(じっと2人を見て) 私の知らない事もないの。(きっぱり)」 アリー・ジョン 「(あっけにとられている)」
リン 「ネルのやってるネットって、ちょっと風変わりみたいね。1グループ男女7人。 掲示板とメーリングリストと、個々のメールとで交流。なんか色々制約があって、 面倒くさそうだけど、あれは集団お見合い?」 アリー 「そんなの聞いた事ない・・・って、リン、なんでそんなに詳しいわけ?」 リン 「(にやりと笑って)興味本位の興味がそそられてきた?いいコト教えてあげる。 帰るって言ったけど、ネルは事務所に戻ったみたい。 それからネルの目下のメール相手はYouっていう人物にしぼられている。 じゃあ、おやすみ」(さささっと、待っているジャクソンの方に行く)
アリー 「おやすみ・・・って、ジョン・・・教えてもらっても、・・・」 ジョン 「・・・すごいね、彼女は。君のとっ散らかりようとは大違いだよ!(まだちょっと怒っている)」 アリー 「だから、話しているうちに気づいていったの。そういうことってあるでしょジョン? 謝る、謝るから」 ジョン 「もういいよ、謝らなくて、この数分間で君から何度も聞いたから、『ごめん』」 アリー 「違うの。・・・謝るからの続きがあって・・・『事務所、戻らない?』」 ジョン 「(ひどく驚いて)君、ほんとにアリー!?エレインじゃないよね?」
つづく
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