世にもいい加減なネバーエンディング海外ドラマ
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アリー 「だって、なんだか、ほら・・・スパイが命令出す時みたいじゃなかった?今のリン」 ジョン 「映画の見すぎじゃない?アリー。仮にそうだとしても、まんまとのせられてるだけだ。 それに、ネルはあまりプライベートに介入されるのを好まない。それは、 君も知ってるだろう?アリー」 レネ 「でも、事務所の人間に立ち入られるのも慣れたみたいに、さっき言ってたけど?」 ジョン 「あっぷ、あっぁあぁああ、もう、今度はレネ!?きみたちは、 どこから急にわいてでてくるんだ?!」 レネ 「湧いて出てきたわけじゃないわよ、失礼ね。あっちで踊ってて、帰ってきただけじゃない」 ジョン 「現実にはそうだけど、とても現実にそうとは思えないタイミングなんだ!」
リチャード 「やぁ、ジョン、何、かりかりしてるの?なんなら踊る? ぼくらと・・・(結構気に入った様子)」 ジョン 「あぁあ、もう、いいよ」 リチャード 「いいって、踊るの?でも、帰ろうと戻ってきたとこだし、 せめて一杯やってからにしてくれる?(マイペース男)」 ジョン 「リチャード・・・違う、今の『もういいよ』は、『踊らない』」 リチャード 「あぁ、そう・・・。じゃ、一杯だけやる?」 ジョン 「あぁ、そうだな」
この会話の間も、アリーはやたらそわそわしていて、ラリーが横にきてもそのまま ついにこそっと立ち上がる
レネ 「帰るの?」 アリー 「う。うん?ちょ、ちょっと、あの、わ、忘れ物?(明らかにウソ)」 ラリー 「・・・(目と手の動きで『着いていく?待ってる?』)?」 アリー 「ああぁ、みんなもう少し飲むみたいだから、ここで待ってて」 ラリー 「・・・O.K.気をつけて」 アリー 「ありがと(と、ほっぺにチユ、行きかけて)・・・あ、そう、でも、 もし遅くなったら、レネと先帰ってて」 ラリー 「君を置いて、レネと?遅くなるって、迎えに行くよ」 アリー 「いい、いいの」 レネ 「(くすくす笑っている)」 アリー 「・・・やっぱり、今の取り消す。それじゃ、帰ってくるまでここにいて。じゃ」
ジョン 「あぁ、アリー」 アリー 「(背中向けてから右手をあげて去る)」 ジョン 「もう・・・・」 リチャード 「何?何?アリーの忘れ物がどうかしたの?」 ジョン 「君はいいから、お酒、注文して」
フィッシュ&ケイジ。こっそり戻ったアリー 明かりのついたネルの部屋、少し隙間があいているので そこからこっそり覗こうとして、中から話声が聞こえる
アリー 「何?1人じゃないの?」
覗くと、ネルがにこにこ笑ってPCに話し掛けている チャット中らしい。画面とアリーから見たネル。ネルの手元、表情 そして、それをいぶかしそうに、だんだん、表情が険しくなっていくアリー 交互に映る
ネル 「『君はどうして1人が好きなの?』・・・好きってわけじゃないけど、そうね。 (考えながらもにこにこしている)『気楽でしょ?』(PCを打ち込みながら声に出している) ・・・『寂しくないの?』・・うーん・・・・ 『一日中1人ってわけじゃない。仕事は仲間とやっているから』」
アリー 「(こそっ)仲間って意識あるんだ・・・」
ネル 「『弁護士だったよね?』・・『そう』・・・さっきから質問ばっかりされてる。 この人レスポンス早いのよね。『仕事楽しい?』・・・えぇ?仕事?・・・ (うなずきながら)『概ね、楽しい。』(質問の前に質問しようと)あ、『YOU』 ・・・ややこしいわね、このHN『あなたは(You)、仕事楽しい?』 ・・・『返して来たね?』ええ、もちろん、『私にもあなたのことを、聞かせて』」
アリー 「(こそっ)チャット?あれがリンの言ってたYOU・・・確かにネル、楽しそうかも」
ネル 「『株の取引で、資産運用して・・・それだけじゃ楽しいとはいえないかな』 ・・・今の仕事に満足してないってこと?『何か他に楽しみがあるの?』」
アリー 「(こそっ)職業調査!(思わず口を抑える)・・・」
ネル 「・・・『小説を書いてる。これは、スゴクダイナミック!』ふふ、ダイナミック?! おかしな人ね・・・『小説は手に入る?』(レスポンスの速さに)はやっ!『君が?』 ・・ええ・・『そう、私が普通に本屋で買えるもの?』・・・ 『だめだめだめ、それを言ったら、買いに行っちゃうでしょ?』 ・・・ということは、流通してるってこと?」
アリー 「(こそっ)もしかして、ネル、そういうのに弱いわけ?」
ネル 「『君は仕事だけで楽しいの?』・・・『どういうこと?』あ、また質問された? ・・・『僕は両方、仕事みたいになっちゃったけど、株だけじゃ、息苦しいよ』 ・・・そうなの・・・『それで、小説を書き始めたの?』・・・・ 『いや、学生時代は小説家になりたかった』・・ふーん、 『今は小説家にもなったのね』『素敵じゃない!』・・・あっ・・素敵じゃないとか、 書いてる、私・・・」
アリー 「確かに、ちょっとネルっぽくないかも」
ネル 「『素敵?ありがとう。そんな風に言ってくれるとは思わなかったよ。』 (笑顔になるネル)『どうして?』・・・・ええ、言われるでしょ普通・・・ 『君みたいに、地に足をつけて弁護士でキャリアを目指している、 素敵な人からそう言われるとはね、思ってなかった』・・・(止まるネル)」
アリー 「うわー、うわー、うわー、ネルの弱いとこなんじゃない?!かなりポイントついてきてる!」
ネル 「『だって、君は楽しく自信を持って弁護士をやってるわけだから』 ・・・見てるみたいな言い方・・・ 『どうしてわかるの?でもキャリアアップはそううまくいかないのよ』」
アリー 「ジョンの言う通りだ・・・リンにも言いそうに無い事、言ってるー」
ネル 「『でも、1人はそう寂しくないんだろ?充実してるからじゃない?』 ・・・そうなのかな?・・・・『あなたは寂しくないの?』」
アリー 「で、私は、こそこそ何やってるわけ?・・・・」(やっと我に返る)
つづく
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