世にもいい加減なネバーエンディング海外ドラマ
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2002年04月24日(水) ネルmyラブ  9

           翌朝、ケイジ&フィッシュ。エレベーターが止まる。ネルが颯爽と出てくる
           自分の部屋に直行する。余所見をしながらドアを開ける
           ドアの向こう、ネルの机にこちらを向いてリンが座っている
           最初、ネルは気づかない。踏み出してはっと気づく


ネル   「あ・・・ら・・・」
リン   「おはよう、ネル」
ネル   「・・・おはよう。何してるの?リン」
リン   「何も」
ネル   「何もって(あきれて)朝っぱらから、オフィスの主より早く来て、
      席を占領する趣味でもできたの?」
リン   「別に・・・」
ネル   「何!今日は朝から裁判所でしょ?ジャクソン(ため)デューパーと!」
リン   「・・・・(ちょっとむっ!)」
ネル   「(かばんに用意してあった資料をつめながら)何か必要な書類でも?」
リン   「別に」

ネル   「(手をとめ)あぁ・・・」
リン   「何?」
ネル   「・・・・なるほど(にっこり笑う)」
リン   「・・・(だんまりモード解除)あなたも朝から裁判所?今、ジョンのサブだった?」
ネル   「そうよ・・・ジョン、そう、ジョンね。そうくるか」
リン   「どうくるって?」

ネル   「白状しなさい、リン。あなたの子猫ちゃんは何を言ったの?」
リン   「猫なんか飼ってない。それに猫からは何も聞けないわ。何しゃべってるか、
      わかる人なんているの?」
ネル   「いいのよ、別に」
リン   「私がよくないわよ。猫なんて飼ってないし、猫語、理解するなんて、
      ほんとぞっとするから」
ネル   「子猫ってアリーのことよ」
リン   「(ちょっと表情がかわる)」
ネル   「あなたのスパイはあなたになんて報告したの?」
リン   「私はスパイも飼ってない。でも・・・あぁ、昨夜アリーやっぱり来たの。ふふ」
ネル   「ふふって、リン、あなたが言わなけかったらアリーは来なかったと思うけど」
リン   「私はただ、オフィスに戻ったことを言っただけ、アリーとは、
      バーで別れてからまだ顔も見てないわよ」
ネル   「じゃ、なんで?」

リン   「自分でもちょっと不思議だけど・・・」
ネル   「何が?」
リン   「まぁ、それはいいわ。(やっと席を立つ)ねぇ、ネットあいのりって何?
      集団ネットお見合い?その中の1人がYOUって言う男なの?」
ネル   「アリーと話したでしょ?(席に座る)」
リン   「私がアリーに話したの(机に腰を軽く乗せて見下す感じ)」
ネル   「じゃ、リン、あなた、なんで知ってるの?YOUのことや、ジョンもどきの人のこと」
リン   「あなたおととい、図書室で『YOU、YOU・・・』ってずっとつぶやいてたのよ、
      それ聞いたから。ビンゴ!ってとこ・・・・」
ネル   「リン・・・待って、おととい、図書室?・・・はあぁ(ため息)・・・それは、
      反対尋問を考えていただけ。『あなた(You)』の次に決め手になるいい動詞が
      見つからなかったの」
リン   「あらそう」
ネル   「あらそう、じゃないわよ。人騒がせな・・・」
リン   「でも、当たってたんだ」
ネル   「・・・ちょっと彼のハンドルネームがまぎらわしかっただけ。でも、それだけで
      ・・・あてずっぽうもはなはだしいわね」

リン 「(聞いてない)その・・・YOUって男、頭いいわね。わざとじゃない?かきみだそうとして」
ネル 「そんな感じじゃないけど」
リン 「かばって・・・もう、ぞっこんなの?」
ネル 「ぞっこん?!今時・・・ぞっこん?」
リン 「・・・悪い?それより、ジョンもどきって何?!(いつもだけど何故か強気)」
ネル 「え?(面倒そう)」
リン 「こうなったら、みんな教えなさい。男女7人で、ネットでどうやって相手を値踏みするわけ?」
ネル 「値踏みとか言わないで」
リン 「(妙に嬉しそう)」

ネル 「(観念して)ジョンもどきっていうのは、・・・(話し出すとちょっと乗り気な風)
     最初、プロフィールが送られてくるのよ。申し込んでおくと、向こうでシャッフル
     かなんだか方法は知らないけど、人数調整して、決まったらそのグループに属する
     メンバーの簡単なことがね、まずわかるようになってるの。
     その中にハンドルネームがバリーでボストンの弁護士っていう男がいたの」
リン  「趣味は女性のお尻たたき?」
ネル  「そんな昔のことを!でも、とにかく、一瞬ジョンなのかと思ったわ。
     違うみたいだけど、パスね」
リン  「それで?」
ネル  「あとは、UKっていうイギリス人男性、紳士面してるけど、チャラ男。
     Snow man フィンランドの人らしいけど、スキー選手?もろ体育会系、
     これもパス。2人ともハンドルネームにもひねりもないし」

リン  「それで、ラプンツェル、YOUが残ったってわけ」
ネル  「(むっ)違うわよ。誰もいなければいないで、別にかまわないの。無理矢理
     くっつこうとしてるわけじゃないんだから。彼は話しててとても、馬が合う
     感じがするし。株の取引をしつつ小説も書いてるらしい、面白い人よ。親切だし、
     嫌味なところも無いし。いやらしい感じもしない」
リン  「ふーん。女性は?」
ネル  「これがまた、2人ともラテン系まるだし!これってわざと?ホセフィーナっていう
     アルゼンチンのタンゴ女と、エラっていうプエルトリコのラテンダンスおたく」
リン  「エラが嫌いなのね」
ネル  「なんで・・・」
リン  「言い方でわかるわよ、トゲだらけ・・・さしずめ、YOUをねらってるとか?」
ネル  「・・・・」
リン  「あたりね、これも、裁判もこの調子で勝率あがるわね」

       入り口に顔を見せたジャクソンに気づき、さっと部屋から出て行くリン

ネル   「ちょっとリン!」
リン   「(ドアから顔だけ見せて)バリーのお迎えよ」
ネル   「なんなの・・・」
ジョン  「行ける?」
ネル   「(バリー・ホワイトで踊っているように見える)・・・・!?」
ジョン  「どうかした?」
ネル   「(振り切るように頭を振って)ジョン(確かめるように)」
ジョン  「何だい?」
ネル   「(笑って)ジョン、行きましょう」
ジョン  「・・・?」   

つづく


moto |M@IL日常こんな劇場(^▽^)ノネェネェd(@^∇゚)/前向きに

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